株の窓口THE相場勘  ~再来週はイベント目白押し~

先週末は、イエレンFRB議長の発言を受けて米国はチグハグな動きをしていました。
債券、為替は3月の利上げを織込んでいるような動きを見せたのに対し、株式の方は利益確定に押されつつもプラスで引ける形となりました。

それを受けての日経平均はというと・・・
一日を通してボラが低く、個別で活況を見せる銘柄もありつつ、全体的に軟調でした。今週末は日本でもメジャーSQがあり、安倍夫人の報道もありとで、今までよりも更に米国・為替頼みの動きが顕著になっていると言えるかもしれません。

マーケットではよく言われる『荒れるSQ週』の始まりは、荒れることなく動かなく終わったわけですが・・・マーケットの注目は再来週に向けられています。

13日以降 英上院でEU離脱手続き開始法案採決
中旬   中国の全人代と政商会議の閉幕
14日   メルケル独首相とトランプ大統領の会談
15日   オランダ総選挙、米消費者物価と小売売上高の発表、米連邦債務上限引き上げ期限
16日   日銀金融政策決定会合、英中銀会合の結果発表
17日   米MSQ、G20財務相・中銀総裁会議1日目
18日   G20財務相・中銀総裁会議2日目
と重要なイベントが目白押しです。

オランダの総選挙は難なく通り過ぎると思われていましたが、週末の報道で、「オランダの半数以上がEU離脱を望んでいる」と伝えられました。
米国の選挙の時の様に、絶対と言うのは無いので、英に続き、オランダまでがEU離脱となると、また世界の相場が荒れる可能性も否めないのではないでしょうか。

今現在はトランプ大統領の政策期待で上昇をしておりますが、まだ実際、予算も決まっていなければ、『驚くべき税制改革』の詳細も出てきていません。ハネムーン期間中の4月末まで、トランプ大統領のことですから、最速で手は打ってくるのでしょうが、まだ任期1年目。
一旦押すことがあってもおかしくないでしょう。

押したところは拾っていく形で良いのだとは思いますが、イベント続きの来週を前に、投資家には動きづらい状況が続きます。ここで、注目したいのが今晩の米国の動き。
債券・為替の折込済みの動きが正しいのか、株式の動きが正しいのか・・・

難しい相場が続きますが、皆様、今週も頑張りましょう。