株の窓口THE相場勘 ~トランプ大統領、小売TOPと会合~

昨晩の米国市場はイエレンFRB議長の発言を受けて、4日連続の高値更新。発表される経済指標も良いものばかりですので実態を伴ない、政策内容や米経済を反映した形の良い循環が続いていると言えると思います。

ハト派と言われるイエレン議長の発言内容は以下の通りでした。
・今後の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが必要となる可能性が高い。
・トランプ新政権の経済政策をめぐりかなりの先行き不透明性が出ている。
・緩和措置の解除を待ち過ぎることは賢明ではない。
・フェデラルファンド(FF)金利の一段の調整が適切となる公算が大きい。
・年内に3回の利上げが正当化されると予想しているかについては言及しなかった。
・利上げの時期が3月か5月か、それとも6月か。具体的な時期は言えない。
・インフレ率は数年にわたり、FRBの目標を下回って推移しているが、足元で上昇していることは心強い。
・賃金の伸びについては、現在の水準をいく分上回るペースがFRBのインフレ目標と整合する。
・今後数カ月に、どのようにバランスシートを縮小していくかについて協議する。
・バランスシートの規模は最終的には、現時点よりもかなり小さくなるとしたほか、段階的に償還資金の再投資を停止し、米国債が中心の構成になることが望ましい。

簡単にまとめると、「時期は分からないが利上げはします」、「回数については未定です」、「米国の経済は安定してきています」と言うことですね。
そもそも米経済自体が本当に良くなって来れば、多少の利上げに関しては気にすることもなくなるでしょうし、リーマンショック以降、ECBの緩和政策が米国マーケットの中心であったこともあるとは思いますが、今後も経済指標、米国企業の好業績が持続すれば利上げについてはさほど気にしなくても良いマーケットになっていくと個人的には思っていますが・・・

今晩もイエレンFRB議長の発言が予定されているのと、新たに出てきた報道では「トランプ大統領が小売り大手8社のトップと会談」するとのこと。
参加するのは、ディスカウント大手ターゲットや家電量販最大手ベスト・バイ、カジュアル衣料大手ギャップなどの最高経営責任者(CEO)だそうです。
米下院共和党は、輸入に対する課税を強化し、輸出は減免する法人税の「国境調整」を検討しているが、輸入品の販売が多い小売り各社は、導入に反対の立場を示しているそうです。この会談から、為替についての言及に発展しなければ・・・と個人的には思っていますが今回はどうなるのでしょう・・・