株の窓口THE相場勘 ~先物と現物の価格差について~

先週末にメジャーSQを通過し、本日の日経平均は今週に行われるイベントを前に未だ方向感が見えにくい展開が続いています。そして、気がついている方も多いかとは思いますが本日は、日経平均の現物と先物に差が出てきていることについて書きたいと思います。

通常ですと、金利分を含む先物価格の方が現物よりも高くなっているものですが、3月13日現在、現物の方が100円以上高い値段となっています。これはこの時期特有の動きで、毎年見られるものなのですが、メジャーSQで限月交代をした6月限には、それまでの期末における配当分が含まれていないことに関係しています。

その為、毎年この時期のメジャーSQ当日は、この現物と先物の差額を見て先物に買いが入りやすい傾向にあります。
今年も3月10日には、逆ザヤを見てか先物に買いが入り続け上昇している節がありました。

配当はあくまでも予想配当を織り込んだ動きなので、実際の配当は期末の株主総会が終了してからでないと分かりません。また例年、配当落ち日から予想配当分が落ちて、先物と現物が順ザヤに戻ることになるので、投資をする方は頭に入れておいた方が良いかと思います。

では順ザヤに戻る時にはどのような動きをするかと言うと、権利落ち日に、現物指数から配当分の価格が落ちる為、先物価格にさや寄せする形になるのが一般的な動きです。
ですが、マーケットに先高期待がある時には、先物価格が上昇し現物指数も後を追うように上昇することもあります。

ですので、配当権利落ち日後のさや寄せの動きを見ることでその後のマーケットの方向性を見ることが出来ると言えるでしょう。

是非チェックしてみて下さいね。