株の窓口THE相場勘 ~原油価格の上昇について~

昨晩の米国市場も堅調でした。
特に大きな材料があるわけではなかったのですが、FOMCの声明を前に、これまでの流れを継いで投機的な買いがはいっているようです。大きく値を上げることはなく、小幅に上昇を続けていることで、この流れは止まる気配が無いようにも思えます。

ハリケーンが2つ続けて襲来しましたが、特に大きな被害が無く、株式市場に心理的な良い影響を与えたことが株価上昇に寄与しているように思えます。

また大型減税への期待感が高まっていることも株価の押し上げにつながっているようです。

FOMCの声明に関しては、恐らくサプライズは無いと思います。バランスシートの縮小に着手するとの見方が大半となっていますが、インフレはまだ低迷・経済指標もまちまちであり、積極的に金融引き締めを行う状況では無いのも事実ではありますので、この段階でバランスシートの縮小を行うのであれば、追加利上げに関しては少し先送りにしてバランスを取るということも含めてサプライズは無いとの見方が広まっています。

利上げ観測が更に後退するのではないかとの見方を材料視し、それがドルの上値を押さえ、株価を下支えしているのではないでしょうか。

ここ最近上昇を続けている原油については、9月22日(金)にOPECと非OPECの産油国会合がウィーンで開催されます。
これまでは生産量を削減することに注視していましたが、そこでサウジが輸出量を制限しようと提案すると見られています。こういった期待が高まっていることが原油価格の上昇に繋がっているのでしょう。
もしサウジが真剣に他の産油国を説得し、輸出制限にまで踏み込むまたは更なる追加減産に踏み込むことが出来れば、更にもう一段上値を追うこともありえると見ています。