株の窓口THE相場勘 ~外国人投資家が戻ってくるのは?~

本日は年内月内最終日でした。米国・欧州共ともに昨晩は株式市場は休場、今晩も欧州市場は休場であることから日本市場は薄商いの中終えました。本日も日経平均はドル円に連動してプラス圏で終えましたが、方向感には乏しい動きのように見えました。やはりきちんと方向感が出てくるには出来高が必要。外国人投資家の存在が大きくなってきます。

ではクリスマス休暇後、いつ頃から外国人投資家が戻ってくるのか・・・。過去5年の動きを分析して見たいと思います。

過去5年間のチャートを見て見ると
2016年 1月8日(金)週から
2015年 1月9日(金)週から
2014年 1月10日(金)週から
2013年 1月11日(金)週から
2012年 1月13日(金)週から
出来高が増えているようです。

いずれも1月2週目の金曜日、つまり日本ではSQ週ということですね。SQとは、Special Quotationの略で、「特別清算指数」のことです。日経平均先物やオプション取引などの裁定取引では、現物株のようにずっと保有し続けることは出来ません。満期日前日までに反対売買をしなければならないのですが、反対売買を行わない場合、SQ(特別清算指数)で決済されることになります。その為SQ日には外資系投資家のポジションによっては大きく動く可能性がある日です。

過去5年の2週目金曜日より出来高が増えているのはSQによる外資系投資家のポジションチェンジが関係しているということでしょう。

例年通りであれば、来年は1月13日(金)がその日になります。10月より外国人投資家は日本株を買い越しています。SQ日にポジションチェンジをすることもあれば、2~3日前には様々な思惑から相場が荒れる可能性もあります。

いずれにせよ、何か大きな動きが無い限りは、外国人投資家が本格的に戻ってくると考えられる1月2週目までは、薄商いが続きそうですね。