株の窓口THE相場勘 ~年内は日銀の買い支えが続く?~

昨晩の米国市場は、7日連続最高値更新を達成しました。
イタリア国内で最大(130億ユーロ)規模の増資計画が明らかになったことから、欧州株式市場でイタリア銀行大手・ウニクレディトが大きく上昇。イタリアの銀行に対する危機が一旦は和らいだようです。

この動きを受けて、本日の日経平均株価はプラス圏でひけましたが、今晩のFOMCを控えてか、全体的に静かな動きでした。

本日は『日銀のETF買い』を分析してみます。
昨日(12月13日)、日銀は742億円のETFを買い入れました。昨日時点で、12月のETF買いは、たったの3度。この3度とも同額(742億円)の買い入れを行っています。
1日当たりの買い入れ額は、今年に入って12月が最大となっています。

11月の米国トランプ氏決定後の買い入れでも、1日当たりの最大買入れ額は706億円でした。

何故ここにきて、年内最高額の買い入れなのか・・・
年内のETF買い入れ予算を使い切る為・・・と言うこともあるのでしょうか?

今年、残り12営業日。昨日時点で、ETF残高は1兆9322億円。
予算を全て使い切ると考えて1日当たりのETF買い入れ額を計算してみると、単純計算で
約1486億円となります。

日銀にはまだまだ、余りあるほどのETF買い入れ予算が残っていることになります。

この結果を見ると、押す場面では日銀が買い支えする可能性があり、年内に大きな下落はしづらい可能性があるのではないでしょうか。

(あくまで最近の値動きとETF買いの金額を見た上での推測になりますが・・・)
一方では、トランプ相場が始まって以来、12月に入ってからは、年内で一番大きな金額を買い入れないとプラスに転じさせることができない日が出てきた、つまりは日銀の支えが無ければ日経平均がマイナスで終わっていた日が出てきた・・・と見ること出来るかもしれません。

外国人の買い、日銀のETF買い、個人の売り・・・
残り12営業日、指標と共に、来年に向けての動きを追って行きたいと思います。