株の窓口THE相場勘 ~日経平均は出遅れている?~

週末の米国市場はNYダウが7日連続で史上最高値、ナスダックも最高値を更新しましたが、上げ幅が小さくなってきました。とは言え、マイナススタートするも最後はプラス圏で終えるところを見ると、トランプ大統領の減税政策に対して期待感が続いてはいるものの、一旦は利益確定をしておこうという動きも出てきているのでしょう。

ドル円に関しては欧州の選挙も近づいていることから安全資産と言われている円が買われる状態が続いているのかテクニカル面から見ても、一目均衡表の雲中を推移しており3月上旬にねじれもあることから、何か材料が無い限り雲を下抜けるような動きに見えます。

今晩は米国市場が休場で、以前からこちらに書いているように材料が一番少ない時期と言う事もあり、今週も注目すべき発表の予定は無いのですが、あえて言うのであれば、22日(水)米国・FOMC議事録でしょうか・・・
私個人的には、利上げのペースに関しては、今の米国経済を見る限り、以前ほど注目する必要もなく、気にしなくても良いと思っているのですが、リーマンショック以降、長年利上げに注目する習性が付けられてきたマーケットを考えると多少の影響は、当分の間あるかもしれませんね。

日本のマーケットは良くも悪くも米国の影響を受けやすいところがあるので、こういった米国の状況を踏まえつつ、日本経済を見てみます。

本日前場に発表のあった『貿易収支』の内容は5ヶ月ぶりの赤字(1兆869億円の赤字)でした。為替頼み&外需頼みの日本経済なんですが・・・

そして個人的に週末に見つけた気になるNEWSが2つ。
・「エンゲル係数が30年ぶりの高水準」
家計の食費の割合を示す「エンゲル係数」がここ数年で急上昇しているというもの。つまりは、家計の食費の割合が増えているということ。消費税が上がって、生活に余裕がないということなのでしょうか。理由としては、食品価格の上昇ですとか、食のプチ贅沢が影響しているなど挙げられていましたが、この状態で「プレミアムフライデー」・・・
決算を見ていても、ファーストフードなどは業績が上向いているところが出てきても、居酒屋系統は厳しい状態でしたが本当にこの政策で何か変わるのでしょうか・・・
・「安倍政権が待機児童ゼロを断念へ」
2017年度末を目標として掲げていた待機児童ゼロの断念を表明したというもの。今年に入っても「目標値にほぼ遠い状況が続いている」ということです。アベノミクスが成功して働く母親が増え、対応が間に合わなくなったことを理由としていましたが・・・
「有言不実行」を嫌うトランプ大統領と今後渡り歩いていかなくてはならない日本の首相。断念ではなく、やり遂げるまで頑張って欲しいところです。

米国に比べて日本のマーケットは出遅れていると言っているマーケット関係者も多いですが、週末から今日にかけて出てきているNEWSのみを見ると、海外投資家は日本の現状を
見ていると言えるのではないでしょうか。

内需拡大が期待できる何か・・・出てこないものでしょうか・・・