株の窓口THE相場勘 ~業績予想について~

日本と同様、米国でも出来高の少ない夏特有の相場が続いています。ですが、昨晩の米国市場は、週末の雇用統計が引き続き下支えとなり、底堅い推移を見せました。

トランプ大統領が、税制改革やインフラ投資などの政策が進まない状態の中、17日間の休暇に入ると報じられましたが、マーケットはさほど失望感を見せることもなかったようです。

本日は決算相場でのお役に立ちそうな情報をひとつ。
決算時では、独特な動きがありますよね。業績がどんなに良かろうと、『コンセンサス予想に届かずで大幅下落』ですとか、業績がマイナスであろうと『コンセンサスを上回り大幅上昇』など、この時期、毎日のように聞く言葉だと思います。

簡単に言うと、複数のアナリスト予想数字の平均値を出したものがコンセンサス予想。この予想に対して、会社側が発表する決算がどうなのか。決算時も持ち越ししている投資家さんであれば非常に気になるところだと思います。

ここで見ておきたいのが、『日本経済新聞の業績観測記事』。もちろん日経観測記事が100%正しいわけではないのですが、この的中率は海外メディアが「インサイダー取引」ではないかと報じるほど的中率が高いのです。

どれほど正確なのかの数字については統計が取られているわけではないのですが、以前のブルームバーグの記事では、「日経225銘柄のうち、日経業績観測記事が報じられた45社。このうち、37社(全体の82%)で出された業績数字が正しい、もしくは乖離していても10%以内に収まっている」とのこと。

企業業績については、会社予想・四季報予想・アナリスト予想とさまざまなものがありますが、日経業績観測記事が報じられた銘柄については、決算発表前に、その他の予想に比べてどうなのか、参考にしてみると良いかもしれません。