株の窓口THE相場勘 ~相変わらずの様子見ムード~

昨晩も米国では、ハイテク株の売りが目立ったものの、引けた後、時間外では多少戻しているようではありました。米国市場では今週金曜日がメジャーSQと言うこともありますし、6月のメジャーSQ前は下げやすいというアノマニーがあり、このことが今週に入ってからの米国の動きを反映しているとも取れるのではないでしょうか。

また、昨晩もアップルに対する投資判断引下げがあり、IT関連銘柄に売りを誘った形なのだとは思いますが、時間外取引を見ていると今晩あたり、一服感も出るような気もします。

ですが、米IT関連株はここ最近の上昇牽引役であっただけに、この動きが落ち着くまでは積極的には買いにくい状況が続きそうです。かと言って、積極的に売りが入るかと言うと、米・FOMCでの利上げの発表を前に、特筆すべき売り材料も見当たらないと言うことろでしょう。

6月の利上げ確率は90%を超えており、このことはほぼ織り込まれていると見られていますので、今後の焦点は、今後の利上げペースとバランスシートの縮小について。
この2点について、どのように触れられるかと言うことになるかと思います。

先週こちらのブログにも書きましたが、このところ出てくる米・経済指標は、軟調なものが多いことを見ると、単純に考えれば6月利上げを行うことで、のちのち発表される経済指標は更に軟調なものになるのではないかと思いますが、明らかになってくれば調整局面入りも避けられないと見ています。
そうなったとしても、長期目線で見れば、米・共和党の政策、特に『減税』が行われれば、米国経済は良好になるでしょうし、今の水準よりも更なる上を目指せると思っていますが、どんなにスピーディに進めたとしても、すぐに実行できるわけではありませんから、やはりしばらくは身動きが取りづらい、もしくは軟調に推移する可能性の方が高いと見ていますが・・・

個別では活況な銘柄もありますので、個別勝負の時期ではないでしょうか。

パーソナル・コンサルティングの会員様に推奨している銘柄が本日も「思惑通り!」の動きを見せています。上昇余地のあるものは『買い』、下落しそうなものは『売り』で入ると言う、言葉にすると単純なことなのですが、その見極めが難しいんですよね。

『先』を見て、今の時点の株価と比較したときに、割安か割高か・・・
それが大事なポイントです。