株の窓口THE相場勘 ~米・金融株の動きに注目~

昨晩のNYダウは直近高値まで値を上げてきました。画像配信大手のネットフリックスの好決算を受けて、朝方から買いが先行し、最後まで高値を維持し相場全体を牽引したようです。

決算は今期も予想を上回るものが多く、今後も好決算が相場を下支えする形にはなると思いますが、気になるのは金融株です。昨晩もゴールドマンサックが予想を上回る好決算を発表したものの大きく売られて引けていますし、先週末のJPモルガンも同様に、好決算を発表しても伸び悩む展開が続いています。

債券市場はさほど大きな動きはありませんでしたが、長短金利差が縮小する状況が続いています。逆イールドカーブに近づいているとの見方もあることから警戒感がでてきているのかもしれません。

WTIについては、足元の需給がしっかりしています。IEAは『5月には在庫は過去5年平均並に戻る』と発表しています。つまりはOPECが減産を行ってきた目的が達成されているということこまで来ており、足元の需給逼迫が下支えしています。他にもベネズエラの経済危機、イランへの米経済制裁問題、シリア問題など産油国に懸念が多く、原油は高止まりを続ける形になりそうです。