株の窓口THE相場勘 ~米国懸念と逆ザヤ解消の動き~

本日の日本のマーケットでは配当取りの動きが見られ、堅調推移となりました。

ですが海の向こうの米国ではNYダウが、多少戻したとは言え、8日連続の下落。
もし本日も下落することがあれば、9日連続の下落は1978年以降となります。
これをどう見るか・・・

下落幅だけを見れば今までの上昇に対する調整局面とも言えるでしょうし、オバマケア撤廃に関して一時的なショックもありましたが、減税法案に焦点をあてるということで期待感も残るともとれます。

ですが、今回の件は速やかに終息するのか・・・
個別の銘柄の動きを見ていても、トランプ銘柄と言われていたものに関しては、本日の全体の上昇についていけていないようでした。
となると、懸念は残っていると見るべきなのではないでしょうか。

配当取りの動きが終わり、逆ザヤがどちらに動くか見極めたいですね。
参照:逆ザヤの動きについて

さてもう一つの懸念と言えば、WTI・・・
OPEC諸国及び原油採掘制限合意の遂行に参加する一連の産油国が、クウェートで会合を開き、2017年後半にも採掘制限を行うかについて話し合ったと伝えられています。
結果的に言えば、合意には至っていません。
減産合意が行われて以来、産油国が制限を遵守している一方で、米国は産油量を毎週のように伸ばしています。
こういったことから、制限を行っている国からすれば不満がでるのは当然のこととも言えるでしょうし、1バレル40ドルを割る予想まで出てきています。

それぞれのショックが重ならなければ良いのですが・・・

明日以降から数日間で、明るい見方とすれば、機関投資家やGPIFの配当分の買いが入るのではとの声もあります。
方向性を見極めたいところです。