株の窓口THE相場勘 ~米国経済指標結果を分析~

今晩はNY、LD市場ともに休場。日経平均は出来高も細りデイトレをされている方には動きにくい一日だったのではないでしょうか。

本日は最近の米国指標の内容について見てみたいと思います。

最近の米・経済指標は良い発表のものが多いのは皆さんもご存知かと思います。先週末に発表された中古住宅販売件数も減少すると見られていましたが、0.7%増という結果でした。米国長期金利が上がってきていることから、金利の上昇は不動産にとって良いことが無く、弱気の数字を予想する動きが多かったにも関わらず、中古住宅販売件数が予想に反して増加していたことは米国の底堅さを象徴しているのではないでしょうか。
ですが、住宅ローンの30年固定金利は8月3.4~3.5%だったところ、現在は4%の大台にのっています。今後、更に金利が上昇すると考えれば、住宅に関しては駆け込み需要と見ても良いかもしれません。
実際に米国の住宅に関しては頭打ち感があり不動産市場は悪くなってきているとの見方もあり、失速感が出てくる可能性もあります。

米国の経済指標を見ていると期待を表す景況感指数(現在の景況感を表す指数)は強気な指標が多いのですが、景気動向を見る指数は、それほど良い結果が出ていません。今の経済指標の良い面は、これまでの株高の進行に裏打ちされたものだということは把握しておいた方が良いかもしれません。

ここから年内にかけて主だった指標の発表はないので静かな動きが続きそうです。マーケットは様子をみつつ、来年の指標を待っている状態でしょう。OPECにより減産合意された原油ですが実行されるのは1月1日から。WTIはこれにより、どのような動きを見せるのか・・・

1月5日に発表される米国ADP雇用統計は・・・

そして1月20日トランプ就任により法人税減税・所得減税が待ちかまえています。
(参照;トランプ氏就任後の法案についてはこちらをご覧下さい
いずれにせよ、指標を見ても期待感で上昇しているのが否めない状態でありますので一段高となるには、足元の景気動向が確認できてから・・・
もしくはトランプ氏の掲げている法案に何らかの動きが出てからとなるかもしれませんね。