株の窓口THE相場勘 ~週末のトランプ氏のTwitter~

今晩はNY市場がお休みと言うこともあり、日経平均は様子見ムードも高まってか軟調に推移しました。いよいよ今週末にトランプ氏の就任式を迎えることもあり、NY・日経ともに一旦は利益確定をし、トランプ氏の出方を伺いたいという投資家が増えてきているのかもしれません。

トランプ氏のTwitterでは相変わらず報道機関に対する批判的なツィートが多いように見えますが、就任後に何か発言することを匂わせているツィートもあります。

15日には
「Inauguration Day is turning out to be even bigger than expected. January 20th, Washington D.C. Have fun!」
(就任式の日には予想以上に大きなことが明らかになる。1月20日のワシントンDCをお楽しみに)
と言っていますし、

本日も
「For many years our country has been divided, angry and untrusting. Many say it will never change, the hatred is too deep. IT WILL CHANGE!!!!」
(何年もの間、我が国は分裂し、怒りや不信感を抱いている。多くの人は、憎しみが深すぎて、このことは決して変わらないと言う。変わります!!!)
と発言しています。

1月20日、トランプ氏は何を言うつもりなのでしょう・・・
1月11日の記者会見からマーケットに変化が少しずつ出てきているように見えるだけに就任式での発言は、報道だけでなく、きちんと自分なりに理解しなくては・・・と今から思っています。

そして相変わらず、保護貿易的な発言も続いています。週末に再度
「will only get higher. Car companies and others, if they want to do business in our country, have to start making things here again. WIN!」
((関税は)上がるのみ。車の会社やその他の会社は、我が国でビジネスをしたいのであれば、我が国で再度構築しなおす必要がある。勝利を!)
とツィートしています。いったいどれだけの関税がかかるようになるのでしょう・・・会見でもTwitterでも、何度かこのような内容の発言をしていますので、高い関税をかけるようにするのは間違いないのでしょう・・・

また本日の英タイムス紙の一面にトランプ氏の独占インタビューが掲載されています。主な内容は
・英国のEU離脱は、偉大な出来事となる
・英国民は自分達のアイデンティティーを守るために、ブレグジットを決心した
・米国は英国との貿易交渉に向け、きちんと迅速に取り込むことを約束する
・新しい貿易協定は、米英双方にとって、素晴らしい内容となるだろう
・大統領に就任したら、メイ首相には、即刻米国に来て欲しい
・英国に続き、他の国々もEUからの離脱を決意することだろう
・なるべく早く英国を訪問したい
・エリザベス女王は素晴らしい方である
・英国には、国連安保理が決定した「イスラエル入植地非難決議」を否決して欲しい
・核兵器削減に前向き
・ロシアのシリア介入は、人道的な見地から考え、悪いことだ
・NATOはテロ行為に対処しない機関であるため、不要である
・NATOはそれでも自分にとっては大事な機関であったが、世界中のたった5ヶ国が、正直に費用を払って運営しているのはおかしい

英国と2国間貿易協定交渉を進めていくことを明らかにしています。11日の会見で『貿易不均衡について日本も名指し』していることから、日米間の貿易について懸念が残ります。
(参照:11日の会見の内容はこちら

今週もトランプ氏の発言が気になって、寝れない日が続きそうですが、寝不足でも勝つ為には仕方ない・・・頑張って行きましょう。