株の窓口THE相場勘 ~FRB議長人事とハイテク株~

前日のトランプ大統領に関するロシア疑惑等もあり売りが膨らみましたが、昨晩の米国市場は堅調に推移しました。発表のあった消費者信頼感指数などの景況感の強さが買い安心感につながったのでしょう。

FRB議長の後任人事がそろそろ発表になります。恐らくパウエル氏(タカ派)が選任されると見られていますので、警戒感は後退していると思います。ですが、誰がなってもFRBの動向はある程度決まっていることから、発表が過ぎれば重要視はされなくなると思います。

一方、堅調さの中でもナスダックの動きが顕著です。ハイテク企業は金利の影響を受けやすいと言われていることや、FRB候補がタカ派と見られることも後押ししているのかもしれません。

原油は世界的な需要増加と、サウジとロシアがしっかりとした減産を行う姿勢を見せていることで受給の引き締まりが見えています。実際に米国の在庫にもあらわれています。11月末にOPEC総会が開かれますが、更なる減産方針を打ち出すと見られており、実際にOPECの動向が確認できれば年末にかけて60ドル半ばまで上昇の余地がありそうです。