株の窓口THE相場勘 ~OPEC総会~

週末の米国市場は、サウジアラビアが協調減産の9カ月延長を表明したことからWTIが上昇。これを受けて、米国株価は上昇をしたものの、ドル円は停滞。

週末の動きを受けて日経平均は上昇するも値動き自体は小型株が活発化し、大型は上値が重たいように見えました。

トランプ大統領の弾劾と言うのは今の時点では無いと思ってよいとは思いますが、19日から中東と欧州の計5カ国を歴訪し、約20カ国の首脳と個別会談をする予定になっており、その動向に注目しているのかもしれません。

本日と明日は、イスラエルを訪問し、24日にはバチカンでローマ法王に面会します。
直近のところでは、トランプ大統領が公約に掲げていた在イスラエル米大使館のエルサレムへの移転を先送りするとの見方が優勢となっていることから、大きな波乱は無いものだとは思いますが、この案件は中東和平交渉へ悪影響を与えかねない問題ですので、見届けたいところ。

また、今週25日(水)には、ウィーンでOPEC総会が開催されます。1月から行われている減産を更に6ヶ月延長する方向で協議すると伝えられていますが、WTIは減産を決めた直後の水準には達していないのは、米国のシェール企業が増産体制を整えていることに関係しています。

OPECは55ドルから60ドルのレンジでWTI価格が推移することを望んでおり、ゴールドマン・サックスや、シティバンク、バンク・オブ・アメリカなどの市場関係者も2017年度のWTI価格を55ドル~59ドル程度と予想しています。

週末から現在にかけては51ドル台で推移はしていますが、上値トライをするのであれば、OPECでの更なる減産やサプライズが欲しいところ。

更に、OPECが減産幅を拡大したとしても、米シェールにシェアを奪われ価格は上がらないとの指摘もマーケット関係者では言われており、市場予想に対し、どの程度の減産を今回は打ち出してくるのかに注目です。