株の窓口THE相場勘 

米国市場は神経質な展開が続いています。1日の米国市場では午前中は売りが先行する展開でしたがその後、ハイテク株に買いが入る形とはなりました。

米国の金利上昇が続いていること、ISM製造業景況感指数が弱気の内容だったこともあり寄り付きは売り先行で始まったものの、アップルの引け後の決算を意識た買いが入ってきたこともあり、その他のハイテク株にも買いが広がったようです。

直近の米・経済指標を見る限り、米景気減速が始まりつつあることは間違いないのかもしれません。金利の上昇が足かせになっていることや、米中関係が解決していないこともあり、企業マインドも控えめになっているのでしょう。原油価格が上昇していることもインフレ懸念が高まる要素であり、大型減税により財政支出が拡大していることも金利上昇に繋がっている形です。

また昨晩はアップルの決算が市場予想を上回る発表となりました。他にもアップルは配当増配や自社株買いなどの株主還元策も発表していますので、これを好感されてアフターマーケットでも買いが集まっているようです。

WTIは70ドルに近づくと上値が重い展開が続いていますが、産油国の供給不安は存在しています。昨日もイスラエル首相がイランに対し『イランが核開発の極秘計画を行っている証拠を入手した』などと発言したこともあり、WTIは買い進められる場面もありました。またOPECの減産により在庫が平年並みの水準に下がってきていますので、供給面での不安が出れば買いが入りやすい状況であることにも注意した方が良さそうです。