株の窓口THE相場勘~米・通商交渉について~

昨晩の米国市場は6日続落。米中貿易摩擦に対する懸念が相場の重石になった形です。対中に対し500億ドルの追加関税をかけることを明らかにしたのもつかの間、昨日は新たに2000億ドルの追加関税について言及したことが売りを呼び込む展開でした。

3月に米中貿易摩擦が問題視された際は、あくまで米国側の予定であって懸念はあったものの、全面的な貿易戦争にはならないとの見方が広がったことでマーケットは上向きに転じましたが、今回は詳細が次々に発表されることで懸念の度合いは重たいのかもしれません。

金利に関しては、安全資産として米国債が買われているのであって、米国の経済状況を見れば再び上昇に転じてくると考えています。

貿易摩擦懸念は簡単に払拭されることはないでしょうし、米国の関税発動に対し、各国が報復関税の意思を表明してきていることもあり、しばらく不安定な相場が続くのではないでしょうか。