株の窓口THE相場勘

先週末に大きく下落を見せた米国市場ですが、昨晩は落ち着きを見せたようです。昨日米国市場が上昇を見せた背景には長期金利が落ち着いたことがあるのでしょう。Tビルと5年ものの逆イールドが改善されたわけでも無いということや、株式市場が高値で推移していることから先週の大幅下落は格好の売り材料とされたのだと思います。

FOMCでは予想よりもハト派な内容であったことや、ドットチャートによりほぼ全会一致で年内の利上げが無いと見ていることは、株式市場にとって大きな下支えになる一方、景気減速との見方から金利が低下するという両局面を兼ね備えている情況であり、今後もマーケットにとっては売り材料・買い材料が交差する形が続きそうです。

FRBの対応からも分かるように、景気が減速していると言うのは間違いないことで、今後の経済指標は悪いものが多く出てくることになるでしょう。ですが、FRBがこれに対し、どこまで緩和姿勢を打ち出せるかによっては、夏に向けて株式市場は一段高を見せる可能性もあるかもしれません。