株の窓口THE相場勘

米国市場は今週に入っても堅調に推移しています。決算発表シーズンに突入し、1-3月期の決算に注目が集まっており、全体的に内容は今のところ良いように見えるものの、マーケットの反応はまちまちなようです。

中でもハイテク株の動きは大きく、市場の注目はハイテクに集まっています。もともと、ハイテク企業は金利政策に影響を受けやすいと見られていることから、FRBの金利政策見通しがプラスに寄与していることもあるでしょう。

一方、景気減速懸念がなくなっているわけではないと見ています。WTI原油価格は上昇を続けていますが、他のコモディティを見てみると、大きく値を崩しているものが多いのが現状です。WTI原油は、需要に関する見通しが良いわけではないものの、サウジの減産や産油国の情況などにより需給に対する見方から上昇となっていますが、他の商品市場を見る限りでは、景気減速の懸念は根強いように思えます。

また米国を取り巻く貿易交渉を見ても、日本よりも先に中国やEUへの対応を優先させているようにも見えますが、日本だけが為替条項を免除されるというのは考えにくく、日本へのターンとなれば為替じょうこうの盛り込みから円高に進む可能性も否めないことから、過度な楽観視は注意すべきではないでしょうか。