株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場は、あまり大きな材料が無い中ではありましたが、米国が欧州に関税を課すと言う事が伝えられ債券や金が買われるなど安全資産への資金流入があるように見えますが、株式市場については引き続き利下げ懸念が下支えしているようです。

株式市場のみを見るとリスクオンの動きとなっているように見えますが、金利の低下などを見る限り米中貿易交渉に関しては懸念が残っているようにも見えます。ここまで長期間、米中間の関税のかけあいが続いたことで景気への減速は避けられないとも考えられることから今月末に行われるFOMCまでは金利の低下は止められない可能性もありそうです。

また昨晩はOPEC会合にて、これまで同様の減産体制を9ヶ月延長することを発表していますが、WTI原油価格は大幅に下落しています。原油価格から見ても、これまで同様の減産では経済減速の懸念を拭えないとの見方が台頭しているとも捉えられるのではないでしょうか。