株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場は、先週行われたFRB議長発言で、今月末に利下げを行うとの意思が見られたことから利下げ期待が強まり連日で株式市場は高値を更新する形となっていましたが、小さく反落する形となりました。

朝方には金融機関の決算内容が市場予想を上回り、買いが先行していたものの、トランプ大統領が『米中協議は長引く』『中国への追加関税』について言及したことにより、これまで買われすぎた分の利益確定が出てきたものの、利下げ期待もある中、下げ幅は小さなもので終えています。

今後については、米国株式市場は高値を今後も更新する可能性もあるでしょう。パウエルFRB議長が、利下げに前向きである姿勢が見えたことは株式市場にとってポジティブサプライズであり、これまで良い経済指標が出ると利下げ期待後退により株式市場はネガティブに反応していましたが、昨晩に関しては良好な小売売り上げが発表されても、売りが強まることが無かったと言う事は、それだけマーケットは『パウエルFRB議長の利下げへの意欲が強い』と見ていると言えるでしょう。

ただし、昨晩のトランプ大統領の米中協議に関する発言により売りが出てきたところを見る限り、今後も米中関係の行方には敏感に反応する可能性がありそうです。