株の窓口THE相場勘

23日の米国市場では、史上最高値を伺う動きとなりました。好調な決算、米中協議再開への期待が高まったことが背景と言えるでしょう。

今月初めに米国の雇用統計が発表された際には、悪い経済指標が出ると株式市場は上昇し、良い内容が出ると株式市場は下落すると言う、金利を睨んだ相場展開が続いていましたが、今の株式市場はどんな材料に対しても好感すると言う過度な楽観視とも言える状況のようにも思えます。

決算に関しては事前の反応が弱かったこともあり、実際の内容については落胆することもなく楽観的な見方が台頭しやすい状況にありそうです。

また、月末のFOMCまではFRB議員からの金利に関する発言がここからは出てこないことも安心材料の一つなのかもしれません。

ですがこのまま米国株式市場が高値圏である中で、本当に予防的利下げが行えるのか・・・これに関しては少数派かもしれませんが利下げ反対の声も出てきており、もし7月に利下げを行ったとしても以降の利下げの予定が見えない、もしくは反対派の声が出てくるようなことがあれば、これまでの過度な楽観視に釘を刺す展開もあり得るのではないでしょうか。