株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場はNYダウがFOMCを前に小幅反落。FRBの利下げは、ほぼ織り込み済みとの見方もあり、発表を前に動きにくい展開だったと言えるでしょう。

また、朝方トランプ大統領が中国の米・農産物の買い付け状況について不満をツィートしたことにより、米中協議に対する懸念も再び浮上したこともあり、利下げがあっても積極的には買いにくい状況だったことも上値を抑える要因だったのではないでしょうか。

今晩のFOMCで、利下げは行われるのでしょうが注目は今後の利下げペースでしょう。今回のみで利下げは暫くストップするのか、今後も利下げは継続的に行われるのか、FRB議員の発言、賛成、反対の人数などに要警戒かもしれません。

マクロ経済に関しては、前回の雇用統計後、経済指標が良いものが多く出てきているにも関わらず、パウエルFRB議長が予防的に利下げを行うとの意思が強く見られていることもあります。ですが他の地区連銀から反対票がどの程度でてくるのか、それによっては今後の経済減速への懸念や、今回の利下げによる出尽くし感によりマーケットの雰囲気が変わってくる可能性もありそうです。