株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場では、米中間で通商交渉再開を模索しているとの報道が伝えられたことが好感され終始、買い先行となりました。

ですが、実際に米中間では関税を課している状況であることは間違いなく、交渉を始めることで前進するという期待はあったものの、「米国は中国輸入品について2000億ドル相当の関税引き上げを計画している」 「USTRは関税を現行の10%から25%への引き上げを提案している」との報道も出てきており、交渉への懸念が高まる可能性もあり、引き続き注意が必要ではないでしょうか。

ナスダックに関しては、昨晩、米国時間の引け後に発表されたアップルの決算が良好で時間外で買いが集まっています。テクノロジー企業については、株式市場の期待感がこれまで強かったものの、貿易戦争の影響を受けるものもあるでしょうから、企業内容の選別職が強くなる可能性があります。

テクノロジー企業に関しては、クレディ・スイス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカなどが相次いで高値警戒感を唱えていることから、今後も米国相場の牽引役となるのか、調整局面入りするのか注目が集まっています。

時間外ではアップル株は上昇していますが、まずは今晩、アップル株が上昇を維持できるのか。市場反応に注視したいところです。