株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場は連日での3指数揃っての高値更新となりました。ですが、全体的には上値の重い展開だったと言えるでしょう。メキシコと米国とのNAFTA交渉について、カナダを含めた交渉の行方への懸念や、NAFTA交渉の米国経済への影響を見極めたいとの見方が浮上していることや、長期金利も上昇したことも上値を抑えた要因の一つだったようですが、勢いを見れば強いと言えそうです。

先週末のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の発言により、株式市場は上昇の勢いを強めています。2019年度には利上げが打ち止めになるのではないかとの見方が浮上していることや利上げペースが緩やかなものになるとの見方が、現在は株式市場の追い風となっているようです。

米国の景気状況を見れば金利は上昇傾向にあるでしょう。とは言え、米国の財政赤字は拡大している状況を考えれば長期金利は今後も上昇圧力がかかり続けるでしょうから、マーケットがこれをいつ懸念材料とするか・・・再び10年債利回りが3%に近づけば、悪材料として捉える可能性もありそうですから、長期金利の動向には注意した方が良さそうです。