株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場は3指数揃って反発。週初には対中国への追加関税を嫌気した売りが出たものの、昨日は当初の予定通りであった10%であったことが好感され、NYダウは一時200ドル以上の上げ幅を見せる場面もありました。

米長期金利は3%の大台に乗せてきました。上がり始めると止まらない金利については注意が必要ですが、5月に付けた水準を超えてくるようであれば、さすがに楽観視している株式市場も無視出来なくなるのではないでしょうか。

株式市場は米中の行動について嫌気している感はありませんが、金価格は下げ止まりを見せ始めています。通常であれば、ドル高・金利上昇は金にとってマイナス要因であるにも関わらず、昨晩も1200ドルの節目を割り込むことなく底堅さが見られています。米中貿易摩擦を懸念と取る投資家が安全資産の金を買う動きが出始めている可能性も考えられます。

昨晩は楽観視された追加関税第3弾の影響は徐々に米国経済にも影響が出てくることを考えれば、注意が必要な相場であることは変わっていないのではないでしょうか。