株の窓口THE相場勘

NYダウは2日続落。米中貿易摩擦の激化が徐々に高まる一方、これまでの堅調なムードを引き継いだ買い意欲も継続しており、マーケットは拮抗しているように思います。

米10年もの国債金利は昨晩、一時3.1%をつける場面もあり上昇しています。現在の米国経済は好景気であるものの、昨年成立した大型減税による米国の財政赤字も見逃せないものとなっています。減税の効果に関しては来年半ば辺りには減税効果も薄れてくるとの見方もあることから、今後もこの金利の上昇には注意が必要ではないでしょうか。

今晩はFOMCにて利上げが行われるのでしょうが、来年に関してはパウエルFRB議長も慎重にならざるを得ないのではないでしょうか。予定されているFOMC後のパウエルFRB議長発言からは、12月、来年の話になると、サプライズな発言は出てこないと考えています。

一方で関税により輸入物価を中心にインフレ圧力が強まっていること、WTI価格も70ドルを超えてきていること、今後も賃金圧力の上昇が強まる可能性などを見ると、インフレ圧力を見ながらの舵取りがFRBには求められているのでしょう。

まずは今晩のFOMC、パウエルFRB議長の見解に注目ではないでしょうか。