株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場ではNYダウが3日続落し、下げ止まりの動きが見られない形でした。昨晩は中盤に買いが集まる場面も見られましたが、WTI価格の下落を嫌気した売りが株式市場にも広がりました。

WTI価格に関しては、イランの生産に対する懸念は払拭されたものの、現在のWTI価格に関して、産油国が減産の可能性を見せたことで相場反転の動きを見せたものの、昨晩発表のOPEC月報により2019年の需給見通しを若干下方修正したことや米国のシェールが増産していることで、需給面の懸念に価格が反応する形となりました。

とは言え、サウジとロシアがしっかりと減産することを決定すれば、2019年に需給が逼迫する可能性もあり、12月のOPEC総会に向けて様々な思惑も出やすいことから、悲観しすぎる見方は時期尚早かもしれません。

米・長期金利については、昨晩は若干低下をしたものの、金利と株価の相関関係に崩れも見られます。とは言えインフレ圧力が高いのも事実であることから、FRBの利上げについての見方や今後の金利動向には十分注意した方が良さそうです。