株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場は、強弱材料が入り乱れるなか、マーケットが振らされる動きとなりました。

好材料としては、中国が米国産の自動車関税を引下げる可能性があると報道されたこと、悪材料としては、トランプ大統領が議会と対立し、メキシコの壁に対する予算を議会が通さないのであれば政府閉鎖も辞さないとの発言をしたことからマイナス転落するまで売りに押される展開となりました。

また、中国で元カナダの外交官が拘束されたと伝えられたことにより、米中関係悪化懸念も浮上し重しとなったと言えるでしょう。

例年、この時期はクリスマスラリーを見せる米国ですが、今年のマーケットは、今の状況で流れに逆らうべきではないという見方が台頭しているようです。減税効果が薄れてくる、景気後退懸念、3年債と5年債が逆イールドとなったことなどからもマーケットは弱気に反応していると見ておくべきではないでしょうか。

長期金利の下落が落ち着いてきたものの、景気減速懸念が強い今の状況では、もう一段下を試すのか、マーケットは正念場を迎えていると言えるのかも知れません。