株の窓口THE相場勘

本日の日経平均は、1月8日以来の高値を付けたものの出来高は米大統領選、前日の水準まで落ちてきました。

今晩は、ドラギECB総裁発言が予定されてはいますが、特に重要視される指標の発表が無いのと、今週は日・米共に祝日があることから、買うにも売るにも材料が乏しいというところでしょうか。

NYダウも11月14日に高値圏での転換サイン・十字線がチャートに出現して以来、短いレンジでの動きが続いています。日経平均騰落レシオも137.656の高値警戒域。

ですが株の窓口では現在、中長期では右上がりのチャートを予想しているので、勢いがあるうちは、逆からのアプローチ(空売り)は推奨しません。
「この辺が高値だろう」「そろそろ天井だろう」というのは個人的な判断でしかないからです。

ここ最近買われている銀行銘柄は、為替に連動した動きやトランプ氏の提唱する「ボルカー・ルール撤廃」も上昇の理由の一つだと思いますが、今年に入ってからの下げが厳しかったセクターです。
マイナス金利の影響で、金融株はPER、PBRの観点から割安となっても買いが入りにくい状態でした。

トランプ氏の次期大統領決定により米・長期国債の金利が上がると、今まで不安要素の一つとされていたマイナス金利が金融銘柄にとってプラス材料になり、今まで割安だとは知りつつも放置されていた期間が長かった分、反動が大きく出ているのだと思います。

本日終値時点のPBRは

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) 0.62倍
みずほフィナンシャルグループ(8411) 0.62倍
三井住友フィナンシャルグループ(8316) 0.64倍

PBR(火部下純資産倍率) = 株価 ÷ 1株あたりの株主資本で算出しますが、PBR=1倍が評価基準になり、理論上だとPBRが1倍以下の会社は割安感が高いと言われています。

一時的には利益確定売りが出ることもあるかもしれませんが、計算上では割安感を示しています。

一方で内需銘柄には値下がりしている、上昇幅が少ない銘柄が目立ちます。
機関投資家や外国人投資家が金融銘柄を買う為に、内需銘柄の保有率を下げているのも要因の一つでしょう。

本日、会員様に推奨した銘柄もそうですが、内需銘柄で業績が好調なもの。
業績堅調でテクニカルから見ても○○○○○○○○!
見直される余地がある銘柄では・・・と思います。