株の窓口THE相場観

昨晩は米中間で第一段階の合意が進むとの見方が進んだこと、ISM非製造業景況感指数が予想を上回ったことを受け買いが集まったものの、終盤にかけては利益確定の売りが出てきたように見えます。

米中間の関係については、報道を見る限り過度な楽観視は危険なように思います。期待を抱かせる報道は出てくるものの日程などの具体的なものは決まっていないことや、中国側からの姿勢を見る限り『関税の完全な撤廃』を求めており、一方、米国も検討しているとは言え交渉のカードを第一段階の合意の後のことを考えれば全て出し切るとは考えにくいのではないでしょうか。

景気についても米中の交渉がカギを握るでしょう。米国が関税を課しているうちは、景気減速は続くでしょうし、米国の雇用統計も減少傾向にあることから実体経済は簡単には回復・・・とはいかないのではないでしょうか。

直近では相場にはリスクオンのムードが強まってはいますが、過度な楽観視には注意が必要だと思っています。