株の窓口THE相場観

昨晩の米国株式市場は小幅に反発しました。

週末にサウジの石油施設が攻撃を受けたことで63ドル近くまで上昇しましたが、昨晩の米国時間に3週間あれば完全に元の水準に戻すことができると見通しを発表したことで50ドル台まで戻したことを受け、株式市場には安心感が出たと言えるでしょう。

サウジ側の情報によれば、攻撃されたドローンはイランの方から飛んできた可能性が高いと発表していることもあり、米・イラン間の関係に懸念がくすぶっている状況です。トランプ大統領がしっかりとイランに対する攻撃をしないと発言するまでは、原油市場は今回のように荒れる相場になる可能性がありそうです。

また、今晩の米国時間にはFOMCが予定されています。サウジの事件が起きるまでよりも難しい状況になったと言えるでしょう。世界経済の減速懸念を考えれば予防的な利下げを今回も行うと考えるメンバーもいるでしょうし、週末のサウジの事件から原油市場の上昇=インフレ上昇圧力を懸念するメンバーがいれば、利下げに反対するということも考えられます。

FOMCの結果を見るまでは株式市場はどちらにも動きにくい状況が続くのではないでしょうか。