脱税調査 24時間へ

財務省と国税庁は、脱税などの摘発に向けた対策強化に乗り出す。

国税庁が強制調査を行う際、インターネット上に保存されたデータを強制的に押収できるようにするほか、夜間の捜索開始も可能にする。2017年度税制改正に盛り込み、徴税の公平性を高める。

財務省は、脱税に関する強制調査の手続きを定めた「国税犯則取締法」の改正案を、早ければ来年の通常国会に提出する考えだ。

IT大手グーグルなどが無料で提供するメールや画像などの保存サービスは、データをパソコンやスマートフォンなどの端末ではなく、ネットを通じて外部のサーバーに保存する「クラウド」という仕組みを使っている。ネット接続業者(プロバイダー)が提供するメールサービスも、データはプロバイダーのサーバーに保管されている。