昨晩の米国は上昇したものの、20000ドルにタッチすることなく、為替が116円台に入ったことから、本日の日経平均株価は輸出関連株を主に売られる形で終えました。
トランプ氏の次期政権が確定して以降、為替の上昇スピードが速く、同時にレーガノミクス(※)を想定するとドル安・円高になるのではないかとの声がマーケット関係者の中であるそうです。
米国大統領選挙活動中には、ドル高になることで輸出が伸び悩むとの考え方からか、トランプ氏は選挙活動中には『ドル高に対する懐疑的な発言』が多く聞かれましたが、現在は為替に対する発言がほとんどないことからも、日本サイドの株式関係者の中には「何か発言があれば、為替が一気に円高方向に進むのではないかと懸念している」人がいるということです。
ですが、トランプ氏は政策を第一に考えているとの声もあり、彼の政策を実行すると実質金利が上がって、ドルが上昇せざるを得ませんし、無理にドル安に持っていこうとしても簡単にはいかないでしょう。また、共和党はどちらかと言うと「強いドルを好む」傾向にあります。
レーガン大統領時代の政策を見ても、初めはドル高であり、そのドル高が行き過ぎたため最終的にプラザ合意(ドル高是正の為の合意事項のこと。1980年代、米国は巨額の財政赤字や高金利を背景にドル高を通じて膨大な貿易赤字が発生。その抑制策として決定されたもの)があったのであって、現在は当時ほどのドル高になっているわけではありません。 “株の窓口THE相場勘 ~レーガノミクスのドル円相場~” の続きを読む