株の窓口THE相場勘 ~地政学リスク以外の懸念~

昨晩の米国市場は、IBMの決算内容に反応し、下落。
他の決算発表があった銘柄は、良好であったこと、ダウは100ドル以上、下げてはいましたが、SP500指数はさほど下げておらず、ナスダックはプラスで引けました。
IBMだけでダウを55ドルマイナス寄与と言われているので、総合的に考えると、ダウが100ドル以上下げたダメージは無かったように思えます。

他の大多数の決算は良好であるので、実質的なものを見ると、現在のマイナス材料は、『地政学リスク』であるので、ファンダメンタルズは良好であり、見直しが入ってくるものと見ています。

ですが、米国が調整色を強めてくると、ネガティブなコメントが散見されるようになるものでもあり、最近ではマーケット関係者から
「売り始めた」
「割高にしびれをきらした」
「企業業績もさほど大きな増益にはならないのではないか」
などとの声が出てきています。

ですが、決算が良いシーズンになってきてはいますが、米国議会が休みに入っており、調整されやすいタイミングでもあると思います。 “株の窓口THE相場勘 ~地政学リスク以外の懸念~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日本で今後有望と思われる業種~

昨晩は友達との食事で夕方から銀座に行ってきました。
市場調査がてらと、待ち合わせ前に『銀ブラ』をしてみたのですが、とにかく人が少ないことに驚きました。
小売銘柄が苦戦しているのが、顕著に現れていたように思います。地下街の食品コーナーなら・・・と見て回って来ましたが、どの店舗もびっくりすることに、ほとんどと言って良いほど、お客様は見当たらず、店員さんがショーケースを磨いているありさま。
2~3年前の銀座の地下食品コーナーと言えば、人が溢れていて、何か買い物をしようとすれば、必ずと言って良いほど並ばなければならない状態でしたが、小売は厳しい局面が続いているようです。

そんな中、昨晩はIMF(国際通貨基金)が世界経済の見通しを発表し、日本の今年のGDPの伸び率見通しを1.2%のプラスに上方修正。主な要因は輸出の伸びが続くこととしています。

直近のところでは、ドル安・円高に進んでいることから積極的に輸出銘柄を推奨するのには疑問がありますが、円安に進む兆しが見えた時には、良いのかもしれません。 “株の窓口THE相場勘 ~日本で今後有望と思われる業種~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~戦争の可能性について各国の味方~

ムニューシン長官が、「年内の税制改革をなお見込んでいる」「長期的には強いドルが好ましい」と発言したことから、ドルが買われ、円安・ドル高に。
また、先週の連休前に発表のあったJPモルガン、シティの決算が良好であったことから決算期待も膨らみ、強い展開でした。今期の決算予想は10.4%程度の増益予想も出ており、終始、相場を支える展開だったと思います。

ですが、地政学リスクが無くなったとは言えず、来週25日(火)の『朝鮮人民軍創設85周年記念日』が今現在のXデーとの見方が多く、昨日、米国は巨大原子力空母『カールビンソン』(全長333メートル、艦載機約90機を擁するもの)が配備されたことを伝えており、緊張感は続いています。

個別に考えて見ると

米国:在韓外国人を救出できておらず、韓国に滞在する米国人の数だけ見ても、簡単には戦争に持ち込めない可能性があります。ですが、核開発を阻止したいという大義名分もあります。また、現在、空母『ロナルド・レーガン』が北に向かっており、近日到着予定。この空母は在韓外国人を救出する目的で配備されるということなので到着後の動きに注目ではないでしょうか。 “株の窓口THE相場勘 ~戦争の可能性について各国の味方~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~週末の世界の動きを振り返る~

本日は週末の動きを受けて、ドル円が軟調に推移。
決算発表前に、本日の為替水準は重しになりそうですが・・・

週末にあった内容は下記の通りです。

■米財務省は中国の為替操作国認定を見送り、日本の監視は継続。(北朝鮮問題での協力体制があり、トランプ大統領も中国を為替操作国に認定は出来ないと発言)。
■米国3月小売売上げ高は、自動車の購入減が響き、2ヶ月連続で減少。
■米国3月消費者物価指数は0.3%低下。(1年ぶりのマイナス)。
■トランプ政権の警告を無視し、北朝鮮は週末、ミサイルを発射するも失敗。(一部では、米軍がサイバー攻撃で妨害下との声も・・・)。
■キム・ジョンウン委員長出席の軍事パレードで、北朝鮮はミサイル披露。
■中国国際空港は17日からの北京-ピョンヤン便の運行を停止。
■17日15:00より、韓国大統領代行と、米・ペンス副大統領が記者会見。
■ロシア「シリアの化学兵器攻撃は、でっち上げの公算が高まった」との見解を発表。

依然として地政学リスクが強まる中、明日、米国ペンス副大統領と麻生副総理が初の日米経済対話を行います。また、ペンス副大統領は、安倍首相とも会談を予定しており、北朝鮮
問題などを協議すると伝わっています。 “株の窓口THE相場勘 ~週末の世界の動きを振り返る~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~過越の祭とイースター~

株の窓口、推奨の◯◯◯指数  15%含み益になりました。
そろそろ警告や地政学リスクも皆様に浸透致しましたので、イスラエルのお祭の話を致します。
「過越の祭」(すぎこしのまつり)が始まりました。
これはイスラエルの民が、エジプトの奴隷から解放された事を忘れない事と、解放へと道いた神への感謝の祭で、ユダヤ教三大祭の一つになります。

「過越の祭」には生贄が必要になります。
家の入り口に羊の血を塗る事によって、神にエジプト人か、イスラエルの民かを選別してもらったのです。

一方、本日よりアメリカでは、「復活祭」「イースター」。
これはキリストの復活を祝う祭ですが、過越の時期とピタリと一致します。

祭の説明はこの辺にしておきますが、「生贄の血」が必要な「過越の祭」の時期に、トランプ氏の北朝鮮包囲網やシリア攻撃、アフガニスタン攻撃などは儀式的であり、とても不気味に
思います。

「ユダヤ」今般耳にする事が増えました。
先日亡くなられた、デイビッド・ロックフェラー やロス・チャイルドは、とても有名ですね。
現アメリカ大統領「トランプ」の娘、「イバンカ・トランプ」は、夫であるジャレッド・クシュナーにならいユダヤ教に改宗しました。トランプ氏の側近 ウィルバー・ロス氏も「ロス チャイルド」です。

トランプ大統領の周りに「ユダヤ」が多いのと、今の地政学リスクと言われる中心にいる米国の祝日とユダヤの祭りの時期。単なる偶然でしょうか・・・
余り血を流さないでほしいですね。
ラブ&ピース&マネー( ´ ▽ ` )ノ

株の窓口THE相場勘 ~方向感を見極める転換期~

シリア・北朝鮮問題があり、米国も身動きが取れないのに加えて、今週末はイースター休暇で3連休になることもあり、取引が薄くなっているところに、地政学リスクの高まりがあり、米国も出来高が少ない日が続いています。

トランプ大統領は、習近平国家主席と直接会談を行った後、昨日にも電話会談を行い、「中国を為替操作国としない」という発言をしたと伝えられています。
これは、いかに中国を北朝鮮問題に取り込もうという動きのようにも見えます。
米国では来週、為替操作国の認定発表を行う予定で、トランプ大統領は、対中国の貿易赤字を重視していたことや、米国の貿易赤字の45~46%を中国が締めていることから、
マーケット関係者の間では『中国を為替操作国に認定するだろう』との見方が多かったのですが、こういった状況下では、どうなるのか分からないところでもあります。

これまでの米国大統領も、就任後、貿易問題に一番初めに手をつけてきたことを見ると、いずれは中国との貿易問題に着手するとは思いますが、地政学リスクを優先しているということでしょう。

また昨日、トランプ大統領が、「低金利が好ましい」「ドルが強すぎる」と発言したことで、10年債利回りは2.3%の節目を割ってきました。これにより、米国マーケットでは銀行株が売られましたが、明日から銀行の決算が始まること、『ドット・フランク法」に関しても緩和方向への発言も出ていることから、徐々に金融株が見直される形になると思っています。 “株の窓口THE相場勘 ~方向感を見極める転換期~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~悪化する地政学リスク~

とうとう日本の外務省が、『韓国渡航に注意喚起』を出してまいりました。
核やミサイルのような有事で注意を促すのは異例のことで、これまでの北朝鮮のミサイル試射に比べて、段違いに警戒感が高まっていることが伺えます。
米国も、同盟国に『厳戒態勢』を通達しており、今週末に予定されている故キム・イルソン主席の生誕105周年にむけて、世界全体が緊張感につつまれています。

今のところ、米国のこういった対応に対し、北朝鮮が行動を控える素振りは見当たらず、どうなるのか見守るしかないわけですが・・・

地政学リスクにより、ドル円も節目であった110円を切ってきており、マーケットの出来高も減少、昨晩のNYダウは小反落で引けてはいるものの良好な経済指標の発表やサンフランシスコ連銀総裁の「今年の利上げ4回もありうる」と発言しようが、一時120ドルを超える下げ幅を見せる場面もありました。

ドル円が110円を切ってきたことで、日本の外需銘柄で、想定レートを110円としてきた企業にとっても、決算発表を前に、今期の業績予想を見直さなくてはならない銘柄も出てくるだろうと予測できますし、だたでさえ、期初の慎重な業績予測を出してきがちな日本企業にとって、決算発表と同じく出される来期予想については、期待が剥奪されたとも取れるかもしれません。 “株の窓口THE相場勘 ~悪化する地政学リスク~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~北朝鮮・今月の記念日~

米国は北朝鮮問題の地政学リスクとまもなく始まる決算期待との混在の中、昨晩は若干のプラスで終えました。金融株が売られ、石油などのエネルギー株が買われていたことや、金融の決算が良好と見られているにも関わらず、このような現象が起きているということは、やはり緊張感が高まっている証なのでしょう。

日本でも連日防衛関連の銘柄物色が続いており、細谷化工(4274)などは、4日連続でストップ高。地政学リスクを意識した防衛関連の物色は、これまでもありましたが、1日、2日で終わることが多かったように思いますが、ここまで長いのは直近ではなかった動きではないでしょうか。

問題視されている北朝鮮ですが、これまでもイベントや節目の日に核実験やミサイル発射を行うことが多く、節目とされる日は要注意だと思います。
昨日も中国と韓国は、北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイルの試射を行った場合、強力な措置をとることで合意したと伝えられており、米国だけでなく日本周辺の国にとっても大きな難題と言えますね。

ここで注目したいのが今月末にかけての北朝鮮の動向。
4/11(火)キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が最高指導者に就任して5年目の記念日
4/15(土)キム委員長の祖父・キム・イルソン主席誕生105年の記念日
4/25(火)朝鮮人民軍創設85周年記念日 “株の窓口THE相場勘 ~北朝鮮・今月の記念日~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~高まる地政学リスク~

週末の米国市場は、米3月雇用統計で非農業部門雇用者数が10万人を割り込むネガティブサプライズとなったことで、一時ドル売り円買いが進みましたが、ダドリーNY連銀総裁が、「今年の年末から来年初めにかけてバランスシート縮小を開始する」との発言したことから債券利回りが上昇、ドル買い再燃となり、ドル円は111円台を推移する形で終えました。

ですが、依然として地政学リスクは残っており、株価は反転しても状況を見守りたい状況に変わりはありません。

米国や日本では、化学兵器を使用したシリア政府への非難から、トランプ大統領の支持率は増加、米国の上院下院でもトランプ大統領を賞賛する声が出ているということですが、ロシアでは全く逆の動きが出ており、ラヴロフ首相は「国際法の侵犯」とまで言っており、米・露の関係悪化が気になるところ。
日米の報道では、サリンにより子供たちが被害を受けた映像が多く見られますが、今回のシリア攻撃により、民間人が10人死亡したことについては触れられていません。

また、北朝鮮も「シリア攻撃は容認できず。核武力を強化する」見解を示しています。
北朝鮮は明日、4月11日に最高人民会議開催予定となっており、これまでこういった大きなイベントの都度、核実験を行ってきていることから明日の動きが大変気になるところです。
これにあわせてか、米海軍の打撃軍が朝鮮半島近海へ向かっていますが、どのような行動を計画しているかについては不明。 “株の窓口THE相場勘 ~高まる地政学リスク~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米・中首脳会談中に・・・~

昨日時点で東証一部の騰落レシオが78.41を付け、売られすぎの基準まできていたので、朝方は全体、自立反発の形になっていましたし、これまでの米国イベントの前は日経は買い優勢で終えることが多かったのですが、本日はトランプ大統領がやってくれました・・・

化学兵器を使用したと見られるシリアの空軍基地に対し、50発以上もの巡航ミサイルを発射したことにより、NYダウ先物は一気に売り優勢になり、リスク回避の円買いが進んだことから、マーケットの空気を一転させる形になりました。1~2発というのではなく、50発以上ともなると、それだけ、軍事制裁に対する本気を感じます。

攻撃は終了していますが、これにより、米国の軍事制裁は口先だけではないことを証明したことになります。北朝鮮問題もそうですが、今回の軍事行動はロシアの承認を得ることなく行ったということもあり、米・露の関係も気になります。
マーケットでは米・中首脳会談に関心が集まっていた中、こういった行動に出ることは、米中関係にはどのような影響があるかも見極めなくてはいけませんね。 “株の窓口THE相場勘 ~米・中首脳会談中に・・・~” の続きを読む