株の窓口THE相場勘 ~オバマケア見直しに対する米国の反応~

大幅下落を受けての昨晩も続落で終わったNYダウですが、今一番重要なのは経済対策、税制対策、インフラ投資、規制緩和が、今年中に実行されるかではないでしょうか。
特に税制改革は、かなり多くの人が、今年1月にさかのぼって実行される可能性があると織り込んでいるだけに、オバマケアの見直しにより来年に持ち越すようなことがあれば、経済活動の足を引っ張る形になるので、インパクトが大きい分、こういった議会の状況には目が離せない状態といえます。
現在、米国市場が世界のマーケットの中心であるだけに簡単にはリスクオンとはならないような気がします。

注目のオバマケアの代替案ですが、共和党の保守派は「生ぬるいのでもっと厳しく」と求めているのに対し、民主党は「大量の保険未加入者が出るということで、もっと緩めろ」と正反対の意見が出ています。 “株の窓口THE相場勘 ~オバマケア見直しに対する米国の反応~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~今晩は原油在庫に注目~

昨晩の米国市場はトランプ大統領が就任して以来の大幅な下げを見せました。為替も111円台の円高に進みました。減税が今年の秋ごろになると言うのは以前から言われていましたし、調整のきっかけを探していたところに、こじつけた形で下落したようにも見えますが、こういった状況を踏まえて、昨日、プレミアムクラス・ゴールドクラスの会員様に推奨した銘柄は見事予想的中!
本日も特買いから始まり、本日だけでも約5%の含み益が出ています。

まだまだ上があると見ており、目標株価まではもうまもなくではありますが、余裕のある方は、株価2~3倍も決して夢ではないものだと思っていますので、ホールドしても良いかと思っています。

以前からこちらにも書いている通り、この時期は米国も日本も材料難な時期ですので、暫くは米国も日本も軟調な地合が続く可能性はありますが、あえて材料になりえるとすれば
本日は米国の原油在庫の発表があります。
これまでOPEC加盟国の減産などが下支えとなっていたことから、一時50を超えて推移していたこともありますが、ここにきて減産継続に対する懐疑的な見方が台頭してきたことにより、WTIはチャートを見ると200日移動平均線に上値をおさえられる形になっており、株価にも影響を与えています。 “株の窓口THE相場勘 ~今晩は原油在庫に注目~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日銀ETF~

週末のイベントであったG20を通過したにも関わらず、米国もアク抜けすることなく上値が重たい展開が続いています。
ドル円も114円台を付けたのもつかの間、112円まで押されています。
日本のマーケットでは、配当取りの動きが少しは見られるものの、海外要因が相変わらず強く、暫くは軟調な推移が続くのではないかと思っています。

19日に公表された世論調査によると、トランプ大統領の支持率が前週から8ポイント低下し
37%となったことが明らかになりました。オバマ前大統領は就任中、支持率が37%まで下がったことはありませんでした。
これまでトランプ大統領の政策期待で上昇してきたことを見ると、多少なりとも影響はあるのではないかと思います。 “株の窓口THE相場勘 ~日銀ETF~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~予算教書の概要~

昨晩の米国市場は予算教書を前に利益確定の売りが先行した形になりました。FOMCの金利も勿論皆様気にしていたとは思いますが、週末には、米独首脳会談やG20財務相・中央銀行総裁会議があります。

トランプ大統領が就任してからと言うもの、個人的に週末にチェックする内容が多く、寝不足が続いておりますが・・・事前に伝えられているものと、本人の口から発せられるニュアンスをチェックしたいと言う気持ちからなのですが。

本日は予算教書の概要をまとめてみました。

■国防費
2018年度は10%増額。エネルギー省や国務省など他の政府機関の国防関連予算は20億ドル。(2017年度は約5220億ドルでした)
増額幅については、一部の共和党議員の要求額を下回ります。増額ですので、国防総省が反発する可能性は低いものと見られます。

■国土安全保障費
不法移民の取り締まりや強制送還に要する人員追加費用を計上すると見られます。
予算としては6.8%増額。
メキシコの壁建設費用として17年度に15億ドル。18年度に26億ドルを計上。 “株の窓口THE相場勘 ~予算教書の概要~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米国3度目の利上げ決定について~

注目のFOMCを終えて、昨晩の米国は株高・債券高・ドル安となりました。この動きは、材料出尽くしの教科書通りの動きだったように思えます。今回の利上げについては既に分かっていたので、声明の内容や、その後の記者会見を通じて、今後の利上げペースが加速するのか、タカ派なのかハト派なのかに注目が集まっていたと思うのですが、結果はハト派となり、利上げが加速するようなところは見えなかったことから、金利には利食いが入り、株は素直に上昇し、ドルが下げたと言うことでしょう。

最近の米国経済指標の良好な結果から、年4回の利上げペースとの見方が出ていましたが、ドットチャートを見る限りでは、現在では今年は3回、来年も3回のペースと言うことろでしょうか。

年内は残り2回の利上げ予定となりますが、今年は少なくとも、短期で実質金利がプラスになることはないとの見方から、為替にとってはドル安要因であり、株にとっては強い要因で、この流れは今年いっぱい、もしくは来年の前半まで続く可能性があり、米国のキャピタルマーケットにとって追い風の状態と言えると思いますが、日本のマーケットにとっては、『ドル安』要因が気になるところでもあります。
過去2回の利上げ後の日本のマーケットでは、ドル安・円高により、時間が経過するにつれパフォーマンスの悪さが露出した形となりますので、イベントを通過したとは言え、為替の動きには注意したいところです。
(参照;過去2回の利上げ後について“株の窓口THE相場勘 ~米国3度目の利上げ決定について~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘  ~トランプ政権の効果が出る時期~

今晩のFOMC終了後に発表される米国金利政策発表を前に、やはり本日も全体的に膠着間の強い相場となりました。
昨晩、米国市場が始まる前には一時115円台に乗せてきたドル円も、WTIの下落に引きずられるように円高方向に傾きました。

今週はトランプ大統領の予算教書も予定されているので、引き続き、動き辛い展開が続きますが、あくまで予算教書であり、議会の決定が必要なものにはなりますので、細かな数字までは出てこないのでは・・・とも言われています。
ですが、この軟調なマーケットで切り返すきっかけにはなるかもしれませんが、米国の動きを見る限りでは、現時点では調整方向に進んでいる可能性があると見ています。

時期を考えても、そろそろ期末の決算に向けた動きや配当取りの動きが出てくる頃でもありますが、WTIを見ても更なる減産が必要な感もありますし、6月のOPEC総会まで軟調な動きをするとなると、企業としては、期末の決算は別として、来期の予想を上方修正するには時期尚早だと考えるのではないでしょうか。

ではトランプ政権下で業績に反映されるのはいつ頃になるのかです。 “株の窓口THE相場勘  ~トランプ政権の効果が出る時期~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米利上げの期待~

今晩からのFOMCを前に日経平均は膠着間の強い相場が続いています。今や焦点は利上げ回数だとも言われていますが、米国利上げが実施されることで米金利上昇となれば、米株が調整局面に入ってもドル高円安が日本株を支えるとの見方があり、FOMCの結論を見極めたいということからのようです。

では本当に利上げが行われると日本株にとって追い風となるのでしょうか。
過去2回行われた米利上げの際、日本株のパフォーマンスはどうだったかと言うと、実際は米国株よりも悪かったのです。もちろんこれには様々な要因がありましたので、今回も当てはまるかと言うと、そうとも言えないのですが・・・
ただし、単純に米金利上昇だから円安!それならば日本株は上昇と考えるのはリスクがあると言わざるを得ないと思います。

確かに今回の米国金利上昇が決定されるのには景気回復の裏づけを見てとのことですので、「世界の景気敏感株」と言われる日本株には、景気拡大・リスクオンの円安も加わる
と見て良いでしょう。

では何故、過去2回の米国利上げ(2015年12月/2016年12月)後の日本株はパフォーマンスが良くなかったのか。
1回目の米株と日本株の動きを比較すると、1ヵ月後はほぼ変わらず。ですが3ヶ月後にNYダウが1.5%安まで戻したのに対し、日本株は7.7%安でした。更に6ヵ月後にはNYダウはプラス転換していましたが、日本株は14.2%安と米株との差が広がりました。 “株の窓口THE相場勘 ~米利上げの期待~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~先物と現物の価格差について~

先週末にメジャーSQを通過し、本日の日経平均は今週に行われるイベントを前に未だ方向感が見えにくい展開が続いています。そして、気がついている方も多いかとは思いますが本日は、日経平均の現物と先物に差が出てきていることについて書きたいと思います。

通常ですと、金利分を含む先物価格の方が現物よりも高くなっているものですが、3月13日現在、現物の方が100円以上高い値段となっています。これはこの時期特有の動きで、毎年見られるものなのですが、メジャーSQで限月交代をした6月限には、それまでの期末における配当分が含まれていないことに関係しています。

その為、毎年この時期のメジャーSQ当日は、この現物と先物の差額を見て先物に買いが入りやすい傾向にあります。
今年も3月10日には、逆ザヤを見てか先物に買いが入り続け上昇している節がありました。 “株の窓口THE相場勘 ~先物と現物の価格差について~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~LNGの売買開始!~

米国長期債利回りが2.6%を超えてきたところから、ドル円は115円台にのせてきました。それを受けて日経平均は本日は堅調に推移。
日経平均は未だボックス圏内の動きではあるものの、メジャーSQを通過し、為替が115円に入ったことからリスクをとる動きが取れるようになったと言うことでしょう。

イベント続きの来週を前に良い形でバトンを渡せたのだと思います。来週のイベントについてはこちらをご覧頂くとして(参照:来週のイベント)気になるところと言えば、WTI。OPECでの減産合意を遵守しているにも関わらず、まだ在庫がダブついていることから、節目の50を切ってきました。
そんな中、東京証券取引所が昨日、「来月からLNG(液体天然ガス)の市場取引を始めること」を明らかにしました。 “株の窓口THE相場勘 ~LNGの売買開始!~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米国マーケットの方向感~

NYダウは3日続落。先週行われたトランプ大統領の演説で急上昇した後、1週間かけて帳消しにする形になりました。「驚異的な税制改革」の詳細が出てこないと、高いところは買っていけない表れなのでしょう。
見方を変えれば、驚異的な税制改革の詳細が出るまで、マーケットが高いところでもみ合っているよりは、今のうちに調整していた方が、詳細が出てきてから大きな調整に入るよりは、マーケットは健全だと言えるかもしれません。

昨晩のADP雇用統計は予想を大きく上回り、雇用がかなり強いことが示されました。
米国大統領選中、先の見えない不安定な状態から脱出したこと、トランプ大統領が打ち出してくる政策に対しての期待が寄与しているのだと思います。
これにより利上げの確率が90%を超えてきているようなので3月の利上げは、ほぼ間違いないと見てよいのではないでしょうか。
期待インフレ率も2%を超えてきているので、ここで利上げしないとなると、期待インフレ率が更に上昇しまうことを考えると、これを抑える為にも利上げはしておかないといけないかもしれません。 “株の窓口THE相場勘 ~米国マーケットの方向感~” の続きを読む