株の窓口THE相場勘 ~メジャーSQを前に~

米の利上げ確率が上がっているにも関わらずドル円は114円を維持するのが難しい。
では今ドル円は何を注視しているのか。債券のマーケットや、利上げの回数を慎重に見ているのかもしれません。

3月の利上げの可能性については、おそらく既にドル円は織込んでいるように思えます。
そんな中、昨晩発表のあった貿易収支は、485億ドルと予想通りの数字でした。
ですがこの数字は5年ぶりの高水準。
これを受けて、バークレイズは第一四半期の米国内総生産伸び率見通しを年率1.6%とし、従来の1.9%から下方修正しました。
1月の貿易統計は成長への圧迫要因が待ちかまえていることを示唆しているとの見方からということです。 “株の窓口THE相場勘 ~メジャーSQを前に~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日銀オペについて~

昨晩の米国市場が軟調に推移したこともあり、本日の日経平均も軟調に推移。
火曜日は今年に入ってからずっと弱含みですね。

今の日本のマーケットを支えているものと言えば、『日銀オペ』『日銀ETF買い』『GPIF』の3本柱。日銀とGPIFが株価を買い支え、日銀オペで長期金利をゼロに誘導することで米国との金利差での円安になっているわけです。
この政策については紆余曲折ありますが、トランプ大統領の演説の裏側で日銀が運営方針の見直しを行ったことはご存知でしょうか。

今回見直しを行ったのは『国債買入れオペ』についてです。これまでは買入れ日を事前に公表はしていなかったのですが、翌月の買入れ日程を公表しました。
具体的には
「1年超5年以下」を1日、10日、15日、21日、29日、31日の計6回。
「5年超10年以下」を3日、8日、13日、21日、29日、31日の計6回。
「10年超」を3日、8日、10日、15日、23日の計5回。
日程を明確化し、最低限の回数も確定することになりました。 “株の窓口THE相場勘 ~日銀オペについて~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘  ~再来週はイベント目白押し~

先週末は、イエレンFRB議長の発言を受けて米国はチグハグな動きをしていました。
債券、為替は3月の利上げを織込んでいるような動きを見せたのに対し、株式の方は利益確定に押されつつもプラスで引ける形となりました。

それを受けての日経平均はというと・・・
一日を通してボラが低く、個別で活況を見せる銘柄もありつつ、全体的に軟調でした。今週末は日本でもメジャーSQがあり、安倍夫人の報道もありとで、今までよりも更に米国・為替頼みの動きが顕著になっていると言えるかもしれません。

マーケットではよく言われる『荒れるSQ週』の始まりは、荒れることなく動かなく終わったわけですが・・・マーケットの注目は再来週に向けられています。

13日以降 英上院でEU離脱手続き開始法案採決
中旬   中国の全人代と政商会議の閉幕
14日   メルケル独首相とトランプ大統領の会談
15日   オランダ総選挙、米消費者物価と小売売上高の発表、米連邦債務上限引き上げ期限
16日   日銀金融政策決定会合、英中銀会合の結果発表
17日   米MSQ、G20財務相・中銀総裁会議1日目
18日   G20財務相・中銀総裁会議2日目
と重要なイベントが目白押しです。 “株の窓口THE相場勘  ~再来週はイベント目白押し~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~円安は進まない?!~

昨晩の米国市場は前日の大幅高を受けて利益確定売りに押された形になりました。
また今朝方の発表によると、3月の利上げの可能性が90%を超えてきたと言うことですので、今晩のイエレンFRB議長の発言では、年に何度の利上げが行われるかに焦点が移ってきているとかいないとか。

米国が利上げを行えば、日米金利差により、必然的に円安方向に進むはずなのですが、昨日、元財務官の渡辺博史・国際通貨研究所理事長が「米国が利上げをしても円安が進まない可能性がある」ことを言及しました。

今現在、米国の利上げは年内に最低2回行われると見られていますし、経済状況によっては3回もあるのではないかと見ているマーケット関係者もいます。その一方で日銀は、長期金利をゼロに抑えるイールドカーブ・コントロールを続けていますので、米国の金利が上がれば上がるほど、日米の金利差は広がり、円安に寄与するとのことから、今まで買われている銘柄も多いですよね。

ですが、渡辺氏の見解では「日米の長期金利差が4%ポイント程度に拡大すれば、日本は低利資金供給源として海外から批判され得るとし、その場合は日銀が金利目標を引き上げる」と言うのです。 “株の窓口THE相場勘 ~円安は進まない?!~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~堀古英治さんのコメント~

昨晩の米国市場は3指数そろって高値更新!今回の上昇の流れを昨年の選挙期間中から言い当てていたのが、堀古キャピタルマネジメントの堀古英治さん。

マーケット関係者の中でも、堀古氏の発言に注目している方は多く、米国市場の大きな流れを見る上で、とても参考になります。本日、東京マーケットワイドに出演した内容は、大きな流れを把握する上で、是非見て頂きたいと思います。

見逃した方は是非、ご覧になってみて下さい。

 

株の窓口THE相場勘 ~トランプ大統領の演説について~

本日、トランプ大統領の演説を無事に通過しました。
日本のマーケットの反応としましては、無事に通過したという安心感があったかのように見えました。私も1時間に渡る演説を食い入るように見ていましたが皆様はどのように見えましたか?

主な内容としては
・大規模な減税をすると訴えました。
・雇用創出の為に約110兆円のインフラ投資をと議会に訴えていました。
・国防費については歴史上一番の増額をすると言っていました。
・薬価を下げて、保険についてはどこの州の保険も自分の意思で加入できるようにすると言っていました。
・TPPからは離脱を再度表明し、米国の雇用を奪ったものとして批判しました。
・FDAの承認をよりスピーディにすることもの訴えていました。

減税をして小さな政府をと言っいつつインフラ投資にどんどんお金を使おうと言うことには矛盾もありますが、トランプ大統領はどのように行うのか・・・
今後のトランプ大統領の手腕に期待というところでしょうか。 “株の窓口THE相場勘 ~トランプ大統領の演説について~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~ウォーレン・バフェット氏の意見~

世界のマーケット関係者の注目は、日本時間の明日11時頃から行われるトランプ大統領の演説にあり、個別を除いては積極的にポジションを持ちづいらいことから、本日の日本のマーケットは出来高が少ない展開となりました。

今朝方発表のあった、日本・1月鉱工業生産は予想0.4%だったのに対し-0.8%と予想外の下落であったことから、円が売られる展開となり、円安になったことから株価が上昇するという、なんともちぐはくな動きも見られました。
日本個別の経済指標よりも、ドル円への関心の高さの表れと受け取るとやはり日本のマーケットは米国次第と言わざるを得ないのでしょう。

資産家のウォーレン・バフェット氏の気になる意見があったのでご紹介しようと思います。 “株の窓口THE相場勘 ~ウォーレン・バフェット氏の意見~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~公的機関が大株主に~

週末の米国市場は上昇では終わったものの勢いがなくなってきているようです。高値を更新はしているものの、金融銘柄等に利益確定の動きが目立ってきています。
2月28日に、トランプ大統領の議会演説を控えており、米国内でも演説を聞いてから動きたいという投資家が増えてきているのだと思います。日本時間では3月1日(水)11:00頃から演説が始まるので、米大統領選挙の時と同様、日本のマーケットが一番初めに反応する形になりますね。

個人的な意見を述べさせてもらうと、トランプ大統領は選挙期間中から一貫して言っていることは変わらないので、「米国第一主義」についての目標や財政政策に関する演説を行うのだと思います。そこで「驚くべき税制改革」についても説明があるのだとは思います。
どんな税制改革を目標としているのか・・・気になるところではありますが日本にとって直接的な影響は無いものだとは思っていますが。 “株の窓口THE相場勘 ~公的機関が大株主に~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~物色対象に変化?!~

昨晩のうちに再びドル円が112円台に突入したことから、本日の日経平均はプラスに転じることはあれど、軟調な推移でした。
前場に恐らく日銀のETF買いが入ったような動きを先物がしていましたが、今までこの先物の動きに素直に連動していたコマツ(6301)が出来高を伴っての下落していたのを見ると、今後、物色の対象が変化してくる可能性が出てきたのではないかと思います。

トランプ政権の政策が発表される度に、ドル円は大きく上下しているので、今月末のトランプ大統領の発言により再度、大きく動く可能性もありますが、テクニカル面から見ると、3月上旬から中旬にかけて一目均衡表の雲のねじれがあります。
また、ドル円は今と同じ水準で推移するとなると、2月28日には一目均衡表の下に抜けてしまう形になります。
一旦下に抜けてしまうと、なかなか上に抜けづらくなってきてしまう懸念があります。

いづれにせよ、ここから次の決算発表までは個別で勝負する方がリスク回避になると考え、プレミアムクラス会員様、ゴールドクラス会員様には推奨銘柄を配信させて頂きました。
今のところ動意の薄い銘柄ではありますが、それぞれ○○関連銘柄であり、全体が軟調な中、個別材料物色が始まってくれば動意づいてくると思っています。 “株の窓口THE相場勘 ~物色対象に変化?!~” の続きを読む

株の窓口 THE相場勘 ~減税政策発表後の米国は?~

昨晩の米国はデュポンが欧州委員会からダウケミカルとの合併へ承認の方向であるとの報道からNYダウを17ドル近く押し上げ、NYダウは上昇したましたが、ナスダック、SP500が軟調、WTIも下げたことから、全体で見ると軟調な相場だったのだと思います。

今のマーケットの関心はトランプ大統領の就任演説・税制改革になると思いますが、税制改革については、いつ出てきてもおかしくない状態であるので、詳細発表があるまでは大きく下げることは無いとは思いますが。
演説の中で、税制改革の内容・金額について触れられるのではとの見方が多いようですが、どれだけ驚異的な数字が出てこようとも、出てきたところで出尽くし感が出てくる可能性が高いのではないかと思っていますし、上院・下院で通るかどうかは別問題であること、今まで期待で上げている期間が長かったことを見ると、マーケット全体は調整する可能性が高いかもしれません。
ですが、トランプ政権の経済政策はこれで終わりではなく、規制緩和もこれからどんどん進むでしょうし、インフラ投資も財政赤字がそんなに膨らまない形で出してくると思うので、一旦調整することがあっても下値は限定的なのではないでしょうか。 “株の窓口 THE相場勘 ~減税政策発表後の米国は?~” の続きを読む