株の窓口THE相場勘 ~今晩のトランプ氏会見に注目~

本日の日経平均は、前場プラス圏で推移。
市場関係者の間では、今晩のトランプ氏の会見(日本時間1月12日1:00から)を前に空売り(ショート)していたものを買戻し(カバー)する動きだったのではないかとの声がありました。

昨晩のNYダウもプラス圏に転じるも、引けにかけてトランプ氏の会見を前に様子見ムードが高まってか、利益確定売りに押されるかたちで終えていました。

メキシコに工場設立を計画し断念したGMだけでなく、アップルもトランプ氏への対応策?としてか、アリゾナに新工場立ち上げを発表。トランプ氏のTwitterでのツィートに米国企業が経営計画の見直しが見られるほどですし、日本でも米国の雇用に投資することを発表しているソフトバンクなど、トランプ氏の政策に賛同している企業の株価が上昇するなど依然としてトランプ相場が続いているようですので、本日の会見でどのようなことが発表されるのか企業、マーケットが注目しているでしょう。 “株の窓口THE相場勘 ~今晩のトランプ氏会見に注目~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~ハードブレグジット懸念再燃?!~

米国は20000ドルまで後37セント・・・と思いきや大台にのせられない状態が続いています。日経平均は日銀のGPIFに買い支えられつつ為替の動きに左右され上げきれず下げきれずの動きが続いているようにです。

また、新年に入り、懸念に関する報道が増えてきているようにも感じます。昨晩出てきた懸念で大きかったものと言えば『英国のハードBREXIT』でしょう。英国のメイ首相が週末のインタビューで『離脱の可能性が高い』と示唆し、英国が企業のEU市場へのアクセスを維持、移民制限を希望しているのに対しEU側は離脱する英国がEUメンバーシップであることの特典を維持することは不可能だと主張。
インタビューの中でメイ首相が移民制限を最優先とし、得点を断念する姿勢を示したことから、ハードBREXITへの警戒感が出てきたようです。このことからポンド売り継続、リスク回避で円が115円まで下落しました。 “株の窓口THE相場勘 ~ハードブレグジット懸念再燃?!~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~トランプ氏のTwitterは要チェック~

三連休前の薄商いの中、本日の日経平均は比較的堅調に推移していたと見てよいのではないでしょうか。

昨晩、米国で発表のありました12月ADP全米雇用報告書は予想を下回り、その後米国労働省が発表した週次新規失業保険申請件数は前週比で2.8万人減の23.5万件と、予想26.0万件を大幅に下回りました。一方、継続受給者数は211.2万人と前回の209.6万人から増加し予想よりも増加した結果となりました。

米国・新規失業保険申請件数は毎週木曜日に発表がありますが、景気の動きに敏感に反応すると言われており、景気先行指数にも採用されています。その為、注目度の高い指標と言えると思いますが、この時期の発表の見方には個人的に注意が必要だと思っています。先週分と言うことは、昨年末の結果です。クリスマス休暇から年末の休暇に入った米国の指数と言うことになりますので、実際に失業保険申請を行おうと考えている人も、休暇が終わってから申請しようとする人もいるということです。このことを踏まえて昨晩の指標を見てみると、簡単に言うと、『失業保険受給者は増え、米国での雇用は減っていたと』言うことになります。 “株の窓口THE相場勘 ~トランプ氏のTwitterは要チェック~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~レーガノミクスのドル円相場~

昨晩の米国は上昇したものの、20000ドルにタッチすることなく、為替が116円台に入ったことから、本日の日経平均株価は輸出関連株を主に売られる形で終えました。

トランプ氏の次期政権が確定して以降、為替の上昇スピードが速く、同時にレーガノミクス(※)を想定するとドル安・円高になるのではないかとの声がマーケット関係者の中であるそうです。
米国大統領選挙活動中には、ドル高になることで輸出が伸び悩むとの考え方からか、トランプ氏は選挙活動中には『ドル高に対する懐疑的な発言』が多く聞かれましたが、現在は為替に対する発言がほとんどないことからも、日本サイドの株式関係者の中には「何か発言があれば、為替が一気に円高方向に進むのではないかと懸念している」人がいるということです。

ですが、トランプ氏は政策を第一に考えているとの声もあり、彼の政策を実行すると実質金利が上がって、ドルが上昇せざるを得ませんし、無理にドル安に持っていこうとしても簡単にはいかないでしょう。また、共和党はどちらかと言うと「強いドルを好む」傾向にあります。

レーガン大統領時代の政策を見ても、初めはドル高であり、そのドル高が行き過ぎたため最終的にプラザ合意(ドル高是正の為の合意事項のこと。1980年代、米国は巨額の財政赤字や高金利を背景にドル高を通じて膨大な貿易赤字が発生。その抑制策として決定されたもの)があったのであって、現在は当時ほどのドル高になっているわけではありません。 “株の窓口THE相場勘 ~レーガノミクスのドル円相場~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~トランプ相場と為替の関係~

本日の日経平均株価は、昨日の米国指標の上昇、大発会ならではのご祝儀相場もあいまって大幅高となりました。為替も118円台を付けたことで買い安心感からリスクオンの動きとなったようです。

新年度に入り、トランプ氏の就任までカウントダウンとなってきました。昨晩トランプ氏は、各国との通商交渉などにあたる新政権の通商代表に、レーガン政権で次席通商代表を務めたロバート・ライトハイザー氏を起用すると発表しました。ライトハイザー氏は、各国との交渉にあたって、商務長官への起用が決まっているロス氏や通商政策を大統領に助言する国家通商会議のトップに起用されるナバロ氏と、緊密に政策調整を行うとしています。

アメリカの国益を強く主張するトランプ氏の政策によって、各国との摩擦が生じないか懸念する見方もあり、ライトハイザー氏がどのような交渉姿勢を示すか注目が集まっています。

また、トランプ氏は昨晩twitterで
「General Motors is sending Mexican made model of Chevy Cruze to U.S. car dealers-tax free across border. Make in U.S.A.or pay big border tax!」
(GMはメキシコ産シボレークルーズを税金を払わずアメリカに輸入している。アメリカで作るか、大きな国境税を払いなさい)と書き込み、それを受けてフォードは16億ドルのメキシコ投資を中止しました。 “株の窓口THE相場勘 ~トランプ相場と為替の関係~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~年初の動きを予測!~

昨晩のクリスマス休暇開けのNY市場は、例年のごとく市場参加者が少なく動意が薄く、朝方は高く始まるも勢いが足りず上値が重い展開で、20000ドルに届かずでした。
年明け、トランプ氏の就任後、政策開始後、米経済がどのように変化するのかを見極めたいという市場参加者が多いということでしょう。

実際にトランプ氏の政策が開始されても米経済に反映されるまでは時間もかかりますので、トランプ次期大統領の政策期待感だけの動きとは、今後変わってくる可能性が出てきたのかも知れません。

また、米国ではECBによる利上げやドル高が進んだことは、米国だけでなく、新興国にも今後、影響が出てくるのは間違いありません。ドル高や金利の上昇による影響を市場は見極めている状態と言えるのではないでしょうか。

そして今年は2008年以降初めてOPECが減産で合意しました。
来年1月1日から減産を始めるので、WTIに関しては現在、強気で見ている方が多いようです。まじめに減産をするということであったとしても、減産の成果が出てくるまでは時間もかかりますので、1月半ばに指標が発表されるまでは、今と同じく減産の見方が優勢で、WTIは買いの流れが続く可能性があると思います。ですが、減産というのは、その日から急に減産するというのは難しいこと。となれば、結果次第では、1月半ばから2月末頃まではWTIは一旦落ち込む可能性もあると見ています。 “株の窓口THE相場勘 ~年初の動きを予測!~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~外国人投資家が戻ってくるのは?~

本日は年内月内最終日でした。米国・欧州共ともに昨晩は株式市場は休場、今晩も欧州市場は休場であることから日本市場は薄商いの中終えました。本日も日経平均はドル円に連動してプラス圏で終えましたが、方向感には乏しい動きのように見えました。やはりきちんと方向感が出てくるには出来高が必要。外国人投資家の存在が大きくなってきます。

ではクリスマス休暇後、いつ頃から外国人投資家が戻ってくるのか・・・。過去5年の動きを分析して見たいと思います。

過去5年間のチャートを見て見ると
2016年 1月8日(金)週から
2015年 1月9日(金)週から
2014年 1月10日(金)週から
2013年 1月11日(金)週から
2012年 1月13日(金)週から
出来高が増えているようです。

いずれも1月2週目の金曜日、つまり日本ではSQ週ということですね。SQとは、Special Quotationの略で、「特別清算指数」のことです。日経平均先物やオプション取引などの裁定取引では、現物株のようにずっと保有し続けることは出来ません。満期日前日までに反対売買をしなければならないのですが、反対売買を行わない場合、SQ(特別清算指数)で決済されることになります。その為SQ日には外資系投資家のポジションによっては大きく動く可能性がある日です。 “株の窓口THE相場勘 ~外国人投資家が戻ってくるのは?~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米国経済指標結果を分析~

今晩はNY、LD市場ともに休場。日経平均は出来高も細りデイトレをされている方には動きにくい一日だったのではないでしょうか。

本日は最近の米国指標の内容について見てみたいと思います。

最近の米・経済指標は良い発表のものが多いのは皆さんもご存知かと思います。先週末に発表された中古住宅販売件数も減少すると見られていましたが、0.7%増という結果でした。米国長期金利が上がってきていることから、金利の上昇は不動産にとって良いことが無く、弱気の数字を予想する動きが多かったにも関わらず、中古住宅販売件数が予想に反して増加していたことは米国の底堅さを象徴しているのではないでしょうか。
ですが、住宅ローンの30年固定金利は8月3.4~3.5%だったところ、現在は4%の大台にのっています。今後、更に金利が上昇すると考えれば、住宅に関しては駆け込み需要と見ても良いかもしれません。
実際に米国の住宅に関しては頭打ち感があり不動産市場は悪くなってきているとの見方もあり、失速感が出てくる可能性もあります。 “株の窓口THE相場勘 ~米国経済指標結果を分析~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~トランプ政権円安?円高?~

昨晩の米国市場は2万ドルまで後わずかというところまでは行きましたが、伸び悩んだ形で終えました。値幅が大きく膨らむことなく高値水準を維持しているので、弱気筋が積極的に売り向かうパターンでは無いとは思いますが、クリスマス前で、市場参加者が少ない為、勢いが足りないというのが現状でしょうか・・・

日経平均も出来高の減少や3連休前の利益確定売りもあり、軟調に推移しました。

残るところ今年も後5営業日で終了。そろそろ来年を見据えた動きが必要になってくる頃ではないでしょうか。

トランプ氏が時期大統領に決定して以来、米国の長期金利が上昇し続け、ドル高・円安の流れが続いています。ドル円の動きは、海外進出している日本の企業業績にも関係していますので、FXをされている以外の投資家の方も注視されていると思います。

昨晩の米国でトランプ氏は、ホワイトハウス内に「国家通商会議(National Trade Council)を新設し、そのトップにエコノミストのピーター・ナヴァロ氏を指名した」ことが発表されています。 “株の窓口THE相場勘 ~トランプ政権円安?円高?~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米国と日本の投資の違いについて~

今週末から外国人投資家のクリスマス休暇もあり、本日の日経平均は利益確定売りに押されたかたちとなったようです。
本日は米国と日本の投資に対する違いを説明したいと思います。NISAの導入を始めて以降、安倍首相も「貯蓄から資産形成へ」と公言し、個人のお金を預貯金に眠らせたままにしておくのではなく、投資をし資産形成の方向に促しています。

金融庁の発表で、「NISAによる投資は増加しているものの積み立て投資の割合が低く投資教育を受けたことの無い者の割合が約7割、そのうち3分の2は『そもそも投資の知識は不要と考えている』」ことが分かっています。
投資について教育を受けず、知識すら必要と考えている人たちが投資を行うことは果たして良い事なのか・・・ “株の窓口THE相場勘 ~米国と日本の投資の違いについて~” の続きを読む