株の窓口THE相場勘  ~日本の消費支出13ヶ月連続減少~

本日、日本のマーケットは為替が円安に振れたことから、外需、特に電気セクターの上昇が目立ちました。

本日、ロンドン市場が休場ということもあり、外資系投資家がいつもより少ないことが予想される中の上昇ということで、連休の合間に個人の売買の影響が強かったものだと思います。

好決算を受けての動きだとは思いますが、この動きが続くのかと言うと、そうとも言い切れない状況であるのには変わりないと見ており、連休前の売買は、その日限りのものに留めておくのが良いのではないかと思います。

ここで本日は、先週末に発表のあった消費支出についてです。
総務省が発表した2017年3月の家計調査によると、消費支出は前年同月比でマイナス1.3ポイント。13ヶ月連続のマイナスを記録したとのこと。
内訳で、特に深刻な状況になっているのは『家電製品』で、8.5%も減少。
この減少は、消費税増税から継続しており、減税のような対策を打ち出さない限り、今後も消費は低迷する見通しとなっています。

日本の電気メーカーは、家電のみならず、他の分野に進出している企業も多いので一概には言えないとは思いますが、シャープや東芝の問題もしかり、楽観的な今期予想を出している企業に関しても、いまいち懸念が残るところと考えてしまいます。

為替が円安に振れると買われやすい電機セクターではありますが、国内では『家電製品』が売れない、為替が円安になることで、海外では売りやすくなるとの見方があるとは思いますが、電機メーカーが複合体であることを考慮すると、これまで主体であった『家電製品』が足を引っ張ることもありえるのでは、ないでしょうか・・・

日本の電気セクター。確かに日本製は優秀な製品が多いとも思いますが、積極的に買いで推奨はしにくいと考えてしまいます。