株の窓口THE相場勘~米中通商交渉懸念再び~

昨晩の米国市場は大きく反落しました。トランプ大統領が『中国との通商交渉が上手くいくとは思えない』と言うような内容の発言をしたことが売りを呼びこんだことが要因のようです。

米国のテクノロジー企業は底堅い動きを見せています。一時期、様々なスキャンダルによって出遅れていた部分があると思いますが、米国の長期金利の影響を受けやすいセクターでありますので、注意が必要なセクターでもあると思います。今後、長期金利が更なる上昇を見せた場合、売り圧力が強まることも考えられます。

原油価格については依然として堅調に推移しています。昨晩に関しては、OPECが減産をやめて増産体制にという報道も出たことから、利益確定売りに押される展開もありましたが、サウジアラムコの上場と言うビックイベントもあることから、サウジが増産には向かわないのではないでしょうか。

ベネズエラやイランに対する不安材料も引き続き、原油価格の下支えとなると思います。

株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場は長期金利の上昇がマーケットの売り材料として重要視されました。10年債利回りは4月につけた高値水準を越え3.07%となり、マーケットが無視出来ない水準となってきたのではないでしょうか。

金利の上昇は景気回復を反映して上昇しますし、インフレ加速懸念の材料ともなりえます。つまりは好悪材料のどちらにもなり得ます。

金利の上昇は緩やかな上昇であれば、景気回復を裏づけするものと受け取られますが、ペースが速くなるとコントロール出来なくなるという懸念に繋がりやすいのではないでしょうか。この先も米・長期金利は上昇していくのでしょうが、今回のようなペースの速い上昇が何度も見られるようであれば、警戒感は強めるべきだと思います。

逆に、ペースが穏やかなものとなれば株式市場にはプラスに働くこともあるでしょう。いづれにせよ、マーケットの反応を見る限り、今の金利上昇ペースは早すぎると言えるのではないでしょうか。

原油については、米国がイラン核合意離脱を決定したことでイランの原油生産が落ちていくと見られていることが下支えになっているようです。エルサレムに米国大使館が移転したことで、パレスチナのデモが活発化しています。これに対しイスラエルは強硬な態度を示しており、今後まわりの中東諸国の反発を買う可能性があり、さらに中東情勢が緊迫化すれば原油市場にはプラスに働き、インフレ懸念が高まる・地政学リスクが浮上するなどの影響も考えられますので引き続き注意しておいた方が良さそうです。

 

株の窓口THE相場勘 米・イラン核合意離脱決定

昨晩、トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を発表しました。以前から合意を離脱される可能性については言われていましたし、選挙期間中からの公約であったこともあり、マーケットはサプライズとしては捉えなかったようです。

米国が核合意を離脱することになれば、イランに対する制裁が再開されることになるので、イランの原油生産が大きく落ち込むのではないかと(制裁していた頃の原油生産量は現在の約半分)いう懸念からWTIが70ドルまで上昇した背景にありますが、これについてはマーケットは織り込み済みの可能性があると思います。

では、核合意離脱はどのように影響が出てくるのかと言うと、米国が核合意を離脱するのであれば、イランは『核開発を再開する』と言っています。そうなるとイスラエル等がイランに対する警戒感を強めてくる可能性があります。サウジは米・大統領の決断に対し『支持を表明』しており、イランとサウジの関係悪化、中東情勢の緊迫について注意が必要になりそうです。

金利上昇について、JPモルガン・チェースのCEOが『米国の10年債は4%まで上昇するので備えが必要』とも発言しています。WTI価格が今の水準であることや、減税により米国の財政支出も拡大していることを考えれば金利は上昇するでしょうし、FRBが利上げペースを早める可能性もあると思います。

原油に関しては、OPECの減産により在庫が過去5年平均まで下がってきていることが重要で、産油国の供給不安に反応しやすくなっているということは頭においておいたほうが良さそうです。

株の窓口THE相場勘 

米国市場は神経質な展開が続いています。1日の米国市場では午前中は売りが先行する展開でしたがその後、ハイテク株に買いが入る形とはなりました。

米国の金利上昇が続いていること、ISM製造業景況感指数が弱気の内容だったこともあり寄り付きは売り先行で始まったものの、アップルの引け後の決算を意識た買いが入ってきたこともあり、その他のハイテク株にも買いが広がったようです。

直近の米・経済指標を見る限り、米景気減速が始まりつつあることは間違いないのかもしれません。金利の上昇が足かせになっていることや、米中関係が解決していないこともあり、企業マインドも控えめになっているのでしょう。原油価格が上昇していることもインフレ懸念が高まる要素であり、大型減税により財政支出が拡大していることも金利上昇に繋がっている形です。

また昨晩はアップルの決算が市場予想を上回る発表となりました。他にもアップルは配当増配や自社株買いなどの株主還元策も発表していますので、これを好感されてアフターマーケットでも買いが集まっているようです。

WTIは70ドルに近づくと上値が重い展開が続いていますが、産油国の供給不安は存在しています。昨日もイスラエル首相がイランに対し『イランが核開発の極秘計画を行っている証拠を入手した』などと発言したこともあり、WTIは買い進められる場面もありました。またOPECの減産により在庫が平年並みの水準に下がってきていますので、供給面での不安が出れば買いが入りやすい状況であることにも注意した方が良さそうです。

株の窓口THE相場勘

昨晩のNYダウは、金利上昇に大きく反応し下落しました。長期金利が大台の3%につけたことや、企業決算は悪くはないのですが内容を見ると市場の期待を全て上回る形ではないことなどで慎重な見方が広がっているようです。

金利の上昇により企業収益を圧迫するのではないかとの懸念が浮上していることや、S&Pの配当利回りが現在2.8%程度と見られており、長期債の金利を下回っていることなども嫌気されているように思います。

マクロ指標に関しては、先行性の高い景況感指数が3月4月と弱含んでおり、景況感指数の軟化が気になるところです。FRBも方向転換を見せているわけではありませんが、今後利上げのペースを緩ませる可能性もあります。

原油価格についてはイランの核合意に焦点が集まっています。トランプ大統領が原油価格の上昇を非難していることで、イランの供給懸念が広がっています。また、ベネズエラやリビアの供給不安もある為、今後も原油価格の上昇は続く可能性が高いのではないでしょうか。