株の窓口THE相場勘 ~『秋は魔物が住む』~

昨晩の米国市場では、NYダウが連日の市場最高値を更新。決算に絡んだ上昇が目立ちました。ユナイテッドヘルスやジョンソン&ジョンソンなど予想を上回る決算内容に買いが集まりました。一方で、ゴールドマンサックスも予想を上回る決算を発表したものの、トレーディング収入が減少した部分を嫌気し売られる形となりました。

マーケットが注目しているのはFRB時期議長についてのようで、連日のように報道・予測がされています。金利や為替市場は気にしているように見えますが、実際は、誰が選ばれたとしても米国の政策の流れを止めるようなことは無いと思いますし、現在の候補者の指示する方針は違えど、結局は現在の米景気に水を差すようなことはしないでしょうから、結局は米国の物価動向や景気動向に注視する形になると見ています。

マーケットの世界では『秋は魔物が住む』と言われており、歴史的には大きな変動を経験してきています。今の状況でネガティブ要因になるとすれば、『北朝鮮問題』ですが、すぐに何かが起こるという見方は限定的。今のところは大きな懸念が見当たらない状況ですが、現在の株価が高いと見ている意見も多いのは確かなので、警戒感だけは持ち続けるべきだと思います。