株の窓口THE相場勘 ~イベント続きの一週間~

週末発表のあった米・雇用統計は予想に届かず(市場予想18.5万人増だったのに対し、結果は13.8万人)で、金は上昇、原油は下落、ドルが売られる展開だったのに際し、失業率が16年ぶりの低水準だったことが好感され、株価は上昇し、株価のみ逆相関で動いています。

どちらの動きが正しいのか、今週は重要なイベントが多いので、イベントを睨みながらの展開が続くと思われます。

また週末に報道のあった内容で、個人的に、米国の今後を見る上で何かが変化するのではと注目しているのが、「米国パリ協定から離脱」したことによりトランプ大統領の諮問委員会を辞職した『テスラCEO イーロン・マスク氏』。
また、これに続き、ディズニーCEO ボブ・アイガー氏も離脱を発表。

そもそも選挙期間中、シリコンバレーのテック業界はヒラリー氏を支持していたことから良好な関係ではなかったと伝えられていましたが、当選後に気づいてきた関係を見ると、トランプ政権とテック業界の橋渡しの役割を果たしていたイーロン・マスク氏の離脱は、今後の米経済にどのように反映するのか・・・気になるところです。

そんな中、今週は、延期されていたコミーFBI元長官の公聴会が予定されていますが、ホワイトハウスは、トランプ大統領が証言を阻止する為の法的な選択肢を検討していることを発表。証言が行われた場合、一時的に政治混乱リスクが高まる可能性があるかもしれません。

また、8日には英国総選挙が実施。8日に向けては動きづらい展開が予想されます。
他にも今週は米・アップルの年次開発会議があります。これを見越してか、週末はハイテク株に買いが集まっていたようですが、米国株を牽引してきたアップルにより一層の買いが集まるのか、材料出尽くしとなるのかアップル株の動きにも注目ではないでしょうか。

まずは今晩発表される米・ISM非製造業景況指数・製造業受注の発表を見て、米国の現状を把握する必要がありそうです。