株の窓口THE相場勘 ~オバマケア改廃案~

昨晩発表のあった米国・5月景気先行指標総合指数は予想と一致で、特にサプライズもなく、売るにも買うにも材料難であった中、米上院共和党によるオバマケア改廃案が公表されたことを受け、好感されたヘルスケア株が買われ、金利の低下を嫌気した金融株が売られるかたちで、高安まちまちの展開でした。

日本でも主だったイベントが無い中、買うにも売るにも材料が乏しい中、一日を通して方向感の乏しい展開。
ここ数日バイオ関連株が循環物色されているところを見ると個人投資家の投資意欲は続いているように見えますので、暫くは、こういった展開が続くものと見ています。

相変わらず、トランプ大統領は動きを見せているようですが、以前ほどトランプ大統領の発言に相場が動かされることもなく、政策の進め方を様子見しているように思えます。

米上院共和党『オバマケア改廃案』の内容は
・富裕層向けの課税を撤廃
・コスト削減に向け、貧困層向けの支援を削減
・既に可決されている下院案を大方、踏襲しているが、複数の主要項目で異なる内容
ですが、上院共和党員の中にも、この内容では賛成できないとする立場を示す者もいますし、オバマケアの修正は支持するものの、撤廃には反対している民主党員も、今回発表のあった草案に対し即座に批判を示していますので、法案成立には時間を要しそうです。

と言うことで、今週は動きの乏しい中、皆様お疲れ様でした。
良い週末をお過ごし下さい。