株の窓口THE相場勘 ~ドル円のアノマニー~

昨晩の米国市場はamazonが有料会員限定のセールを開始することもあり、小売株が全般的に軟調に推移、また世界的な金利上昇が一服し、最近買われていた銀行株が下げましたが、売られる形でしたが、明日、明後日でFRBイエレン議長が発言しますので、様子見ムードの高い週明けだったと思います。

一方で、amazonのセールは昨年、世界売上高が過去最高となり、前年と比べて6割増えたこともあり、金利上昇局面で最近売られていたIT株ですが、amazonを筆頭に切り返しを見せました。

イエレンFRB議長発言は、日本時間の明日の夜になりますので、明日も本日同様で、個別には活況名銘柄もあるでしょうが、全体的には様子見ムードが高く、動きづらい展開が予想されます。

こういった中、ドル円は偶然にも、今年に入ってから1月・3月・5月と10日に直近高値を形成しています。恐らく月初に発表される米・雇用統計を踏まえた動きから、このような偶然が起きているのかもしれませんが、本日の日本のマーケット時間では昨日の高値、114.29円を一時超えてきました。

金利上昇も一服感が強い中、どこまで上値を伸ばせるのか・・・
この動きには個人的に注目しています。

そして日本独自の内容で気になることと言えば、安倍内閣の支持率低下。
マスコミ各社が支持率調査を発表していますが、これまで発表のあった結果は、いずれも30%台。私たちがトランプ大統領の支持率を気にするように、外国人投資家からすると、安倍政権の支持率は気になるところなのでしょう。本日の日経平均を見る限りでは、影響は無いようではありますが、今週末に他のマスコミ各社の調査結果も出揃いますので、注意した方が良さそうです。(これまでも支持率低下と株価の下落が連動した過去実績がありますので)

空売り比率を見ると、7月7日(金)に、久々に40をつけています。
今年に入ってから40を超えている日が出ますと、その週は外国人投資家が売り越しています。このことから7月1週目は、外国人投資家の売り越しが予想されますので、今後の動きにも注目です。