株の窓口THE相場勘 ~ハイテク株の下落について~

昨晩の米国市場では、前日の動きに続いて、税制改革法案への期待が高まったことへの出尽くし感からポジション調整の動きが続いていました。一方で、前日に売られたハイテク株が一時プラス圏で推移していましたが、終わり値ベースでは下落しました。

上下院の税制改革ついて、上院でスムーズに通過したことで年内税制改革法案成立の可能性が高まったと言えるでしょうし、現況では上院の案が優先され上院の案に近づける形ですり合わせが行われる見られていますので、年内成立の可能性も十分にあり得るかもしれません。

一方で懸念されているのはハイテク株がどの時点で切り返してくるのかではないでしょうか。ナスダックやハイテク企業に関しては、金利の上昇を受けやすいこともあり懸念が募っているのは事実でしょう。ですが、マクドナルドなどのオールドエコノミーと呼ばれる企業には資金が集まっていることを加味すると、株式投資を行いたい人が多いことの表れだと思います。現在は循環物色されている動きと言えるでしょうから大きな懸念は無いと思いますが、株式市場から資金が流れてしまうことになれば、注意が必要になるかもしれませ。