株の窓口THE相場勘 ~ハイテク株の動向に変化か?!~

今晩は米国・ロンドン・中国の市場が休場ということもあり、本日の日本のマーケットは比較的静かな動きをしていたかと思います。

今週の主な重要指標発表と言えば、
5月31日 米国・ベージュブック
6月1日 米国・ADP雇用統計
そして30日移行にはFBI元長官・コミー氏が公聴会で証言する予定もあり、再び、米国の政治混乱リスクが浮上する可能性もある中で、海外動向を睨みながらの展開が予想されます。

週末に行われたG7で、トランプ大統領は『米国第一・保護主義』を主張。貿易赤字を問題とし、公正な貿易の実現を目指すと示していることから、ドル円は、円安方向には動きにくいのではないでしょうか。
6月利上げを決定付ける指標の一つとなる雇用統計に注目が集まっているとは言え、既にある程度織り込まれている部分も考慮すると日本のマーケットにとって材料視される可能性は少ないのではないでしょうか。
ですが、こう言った出来高が減少し、様子見ムードが高まる時期ほど小型株が活況化することも多いので、短期で狙いを定めるのであれば小型株が良いかもしれません。

ここで気になる日本株の話題の一つと言えば『ソフトバンク(9984)』ではないでしょうか。
先日出資したNVIDIAは、インターネットが普及した環境下で育った最初の世代とされるミレニアル世代の投資家が多く保有していると言われている一方で、ヘッジファンドから最も多く空売りされていると言われています。

また、米国株の話題の一つとも言える『アップル』は、米国上昇に寄与した筆頭銘柄とも言えると思いますが、台湾TSMCが試験的に生産したプロセッサが品質基準を満たしていないこと、また、有機ELに組み込まれる指紋センサーにも遅れが生じていると伝えられました。

日本株・米国株ともにハイテク株の動向に変化が生じる報道ではないでしょうか。
これまで相場を牽引してきた業種であることを考えると同国ともに、株価の更なる上昇をするには日柄が必要かもしれません。