株の窓口THE相場勘 ~マーケットの今週の注目内容について~

週末の米国は発表のあった経済指標にハリケーン『ハービー』の影響が見られたものの、最終的には小幅高となりましたが、全体的には方向感に欠く展開だったように思えます。

今週は、国内の選挙に注目が集まる展開でしょうか。今の相場を見る限り、海外勢が日本の選挙に対し、さほど懸念を抱いているようには感じられませんが、選挙の発表とともに買いに入った海外勢の利益確定の動きが出てもおかしくはないでしょうから、選挙の展開とともに、相場の方向性を見ておく必要がありそうです。

また、週末には国内でも石川製作所を筆頭に防衛関連銘柄に賑わいが見られました。
10月10日に北朝鮮の記念日(朝鮮労働党の創立記念日)を控え、今週末にかけても緊張感が高まる可能性があると思います。トランプ大統領がTwitterでティラーソン国務長官に、『ロケットマンとの交渉は時間の無駄』とも発言していることから、北朝鮮の出方も気になるところです。

そんな中、今週は注目される経済指標の発表が多くあります。
10月2日 米・ISM非製造業景況指数
10月4日 イエレンFRB議長講演
10月5日 米・貿易収支・製造業受注
10月6日 米・雇用統計

利上げを確定する要因の一つとして注目されている米・雇用統計ではハリケーンの影響が含まれると見られています。FRBはハリケーンによる経済指標の落ち込みは一時的と見ており、予想が低い水準となっている為、予想に対し、どの程度の数字が出てくるのかに注目です。

他にも今週は本日から、ノーベル賞受賞者の発表があります。
10月3日 物理学賞
10月4日 化学賞
10月6日 平和賞
10月9日 経済学賞
最近ではリチウムイオン電池関連銘柄がマーケットで話題になることが多いので、4日の化学賞発表で旭化成顧問・吉野氏が受賞できれば、再度物色されるきっかけになるかもしれません。

そして中国は今週、国慶節の祝日の為休場。その為コモディティ動向は膠着しやすいかもしれません。