株の窓口THE相場勘 ~マーケットの見極めどころ~

NYダウは3日続伸。前日の流れに続いたリスクオンの動きとなりました。
マーケットは懸念材料が無ければ、しっかりと買いが入ってくる地合の強さがあるようです。

米国債務上限問題、北朝鮮問題、ハリケーンの被害が軽微だったとの見方から全体的に安心感が出ているようですが、全て問題が解決されたような楽観ムードが広がってはいますが、全て『いわく』つきに見えます。

ハリケーンについては被害がゼロだったわけではありませんので、経済への打撃と言うのは後々出てくるでしょうし、北朝鮮問題も、北朝鮮と和解をしたわけではありません。
債務上限問題は、ハリケーンの被害への救済法案と抱き合わせで3ヶ月先延ばしとなりましたが、トランプ大統領が先に民主党と合意をしたことで、保守派を中心に共和党議員からは反発が出てきています。
議会の協力が必要な経済改革が多くある中、トランプ大統領と共和党との関係がギクシャクしている状況ではスムーズに進まない可能性が懸念されています。

昨晩、アップル新商品発表があり、マーケットで一番話題となっていたのは価格。発表前の報道で伝えられていた通り、999ドルとほぼ1000ドルで、高価格帯をこなして販売を伸ばせるのかが今後の注目点になりそうです。

テクニカル面で見ると、日経平均は3空を形成しました。
相場の格言では『3空、売り迎え』と言う言葉もあります。
また日足の一目均衡表の雲下限まできました。雲のねじれも生じています。雲を突き抜けるようだと更なる上も考えられますが、テクニカル面では、色々な部分で今後の方向性を見極める場面に来ているようです。