株の窓口THE相場勘 ~メジャーSQを前に~

米の利上げ確率が上がっているにも関わらずドル円は114円を維持するのが難しい。
では今ドル円は何を注視しているのか。債券のマーケットや、利上げの回数を慎重に見ているのかもしれません。

3月の利上げの可能性については、おそらく既にドル円は織込んでいるように思えます。
そんな中、昨晩発表のあった貿易収支は、485億ドルと予想通りの数字でした。
ですがこの数字は5年ぶりの高水準。
これを受けて、バークレイズは第一四半期の米国内総生産伸び率見通しを年率1.6%とし、従来の1.9%から下方修正しました。
1月の貿易統計は成長への圧迫要因が待ちかまえていることを示唆しているとの見方からということです。

米国の米国赤字については、赤字幅によってトランプ大統領から為替についての指摘をされる可能性も否めず、為替頼みの日本としては強気に買い上がれないでしょうから軟調に
ならざるを得ないということでしょう。

そろそろ3月に入り、業績期待の買いや配当取りを見据えた買いが出てきても良い時期ではありますが、基本的には押し目だと思って買う方向で良いのかとは思っています。

ただ、トランプ大統領が就任してまだ1年目。ハネムーン期間も終わっておらず、ドル円や、米国第一主義の詳細も分かっておらずこの状態で来期、大きく上方修正を出してくる企業は少ないのではないかと思ってはいますので、やはり個別で話題性のある銘柄をしっかりチョイスしていきたいところだと思っています。

今晩は米国ADP雇用統計の発表があります。
既に利上げは織り込んだ動きをしているとは思いますが、内容はしっかりチェックしておきたいですね。