株の窓口THE相場勘 ~今晩いよいよアップル新商品発表会~

昨晩のうちに北朝鮮に対する石油輸出等の厳しい制裁を行うことを見送ることが明らかになり、一旦は北朝鮮リスクが遠のいたとの見方から、昨晩の米国は大幅高となりました。

これを受けた本日の日経平均も高値こう着感は見えましたが、大幅高となり、日経平均は2日間で500円も上昇。為替も107円台から109円に戻したことから、全体的にリスクオンとなったようです。

地政学リスクを除いて考えると、日本の企業業績に直結してくるドル円の動きに注目が集まると考えられます。そうなると、米国のワシントンの動向が重要となってくるわけですが、来週20日・21日にはFOMCが開催されますので、FRBがどの程度のバランスシート縮小を行うのか、今後の利上げのペースや、時期について何らかの言動があるのかが焦点となってくるのではないでしょうか。

個人的には、今週いっぱいはリスクオンの動きが続く可能性もあってもおかしくないとは思いますが、ハリケーン『イルマ』の勢力が収まったとは言え、今後の経済指標を確認しないと、FRBも動きづらいのではないかとも思うと、利上げに関しては今後の経済指標次第、バランスシートの縮小に関しても先送りになると言うシナリオもあり得るのではないかと思えます。その通りのシナリオとなった場合、日米金利差によるドル高・円安は、もう少し先になる可能性もあるのではないでしょうか。

昨晩伝えられた報道では、1年先のインフレ期待は2.49%と、前月の2.54%から低下。この数字は2016年1月以来の低水準です。(米・ニューヨーク連銀がハリケーン『ハービー』がテキサス州を直撃する前に実施された8月の消費者調査より)

先週発表のあった失業保険申請件数ではハリケーン『ハービー』の影響が大きく出ていましたが、最近は災害特需の考え方から、米国経済にさほど影響が無いと見る投資家も多いようですが、やはり今後の米国経済指標の結果は見極める必要があると思います。

まずは今晩予定されているアップルの新製品発表を受けたアップル株の動きに注目。
これまでは、発表されると出尽くし感から利益確定売りに押される展開となることが多かったのですが、この動きを払拭できるのか。
また、発表の翌週には新製品の販売となることが多かったのですが、今回の新商品は安いラインのものでも10万円を越えていると言われており、新商品に対する消費者の注目度についても見て行きたいですね。